○DRACの設定
(注)DRACを利用するには,portmapが起動している必要がある。事前にpsコマンドなどでportmapが起動しているか確認しておこう
次に,DRACの許可するIPアドレスを「/etc/mail/」以下の「dracd.allow」というファイルへ,
255.255.255.255 メールサーバのIPアドレス(POP/IMAPサーバの稼動しているサーバのアドレス) 255.255.255.255 127.0.0.1 |
のように記述する必要がある。なお,DRACを展開したディレクトリに「dracd.allow-sample」というサンプルファイルがあるので,これに修正を加えて/etc/mailにコピーすればよい。基本的には上記のアドレスが記述されていればよいが,DRACとメールサーバが同じサーバ内のサービスとして稼動している場合は「255.255.255.255 127.0.0.1」のみでよいため,「255.255.255.255 192.168.16.8」をコメントアウトする。
# vi dracd.allow-sample # dracd.allow: clients trusted by rpc.dracd # # The format of this file is one of more lines of # # netmask netaddr # Both netmask and netaddr must be dotted quads. # 255.255.255.255 192.168.16.8 255.255.255.255 127.0.0.1 #### |
# dracd.allow: clients trusted by rpc.dracd # # The format of this file is one of more lines of # # netmask netaddr # Both netmask and netaddr must be dotted quads. # #255.255.255.255 192.168.16.8 255.255.255.255 127.0.0.1 #### |
修正を行ったら/etc/mailにコピーする。
# cp dracd.allow-sample /etc/mail/dracd.allow |
○動作テスト
DRACの動作テストは,DRACを展開したディレクトリに移動し,make時に作成された「testing」を利用して行う。DRACを起動したあとに,以下のように入力してテストを行ってみよう。
# /etc/rc.d/init.d/dracd start # cd drac # ./testing localhost 130.179.18.188(任意のIPアドレスでよい) |
次に,上記でテストしたIPアドレスが,データベースに保存されているかを確認する。
# db_dump -p /etc/mail/dracd.db VERSION=3 format=print type=btree HEADER=END 130.179.18.188 ←testingで使用したIPアドレスが記述されているかを確認 1021687559 DATA=END |
このようにテストしたIPアドレスが記述されているかを確認する。testingで使用したIPアドレスが記述されていれば正常に動作している。
テストが完了したらデータベースからIPアドレスを消去しておこう。データベースの初期化は「-i」オプションで行う。
# rpc.dracd -i ←データベース初期化 # db_dump -p /etc/mail/dracd.db VERSION=3 format=print type=btree HEADER=END DATA=END ※IPアドレスが消去されているかを確認 |
(注)DRACを利用するには,portmapが起動している必要がある。事前にpsコマンドなどでportmapが起動しているか確認しておこう
◇rpc.dracd起動オプションについて
[-i] :データベースの初期化 [-e] :データベースからIPアドレスを消去する時間の指定(デフォルトでは30分) [dbfile] :データベースファイル(/etc/mail/dracd.db) |
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