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「ヘルシオ」が10年目の大進化――“焼き”と“蒸し”が同時にできるプレミアムモデル「AX-XP100」登場小さく、早く(1/2 ページ)

シャープが“ウォーターオーブン”「ヘルシオ」の新ラインアップを発表。最上位モデルは、設置幅を2割以上削減した省スペース設計に加え、上下2段で「焼き」と「蒸し」など異なる調理を同時に進行できる“時短”モデルだ。

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 シャープは7月29日、加熱水蒸気で調理する“ウォーターオーブン”「ヘルシオ」の新製品として「AX-XP100」を発表した。設置幅を2割以上削減した省スペース設計に加え、上下2段でそれぞれ「焼き」と「蒸し」という異なる調理が同時に行えるようになった。


「AX-XP100」の焼き/蒸し同時調理デモンストレーション

 大きな進化を実現できたのは、大胆な設計変更のおかげだ。従来のヘルシオは庫内の両サイドにヒーターを設け、加熱水蒸気を横から庫内に回していたのに対し、AX-XP100では背面から上面にかけて3つのヒーターが並ぶ構造とし、後ろから前へと吹き付ける形にした。また従来は扉の後ろにあった水タンクも本体下部へと移動し、横幅を短縮することに成功した。

背面から見た構造図。従来はサイドにあったエンジン部が上面から背面に集中している(左)上面から背面にかけて3つのヒーターが並ぶ(右)

 これにより、庫内幅は410ミリと従来機よりも50ミリほど拡大しているにも関わらず、設置幅は490ミリと従来機「AX-SP1」より135ミリも短縮した。奥行きも430ミリと5ミリほど短くなっている(高さは420ミリ)。また設置時には両側面と背面は壁にぴったりつけて設置できる。

従来機に比べて設置スペースは22%減。両側面と背面は壁にぴったりつけて設置できる

 また、上下3つに分かれたヒーターの加熱する部分を変更し、過熱水蒸気を動かす“循環ファン”の回転や向きを細かくコントロールすることで、上下2段を個別に加熱したり、上段だけを集中加熱するといった使い分けも可能になった。可動式の「スイングダンパー」を併用して上下段の気流を仕切ることにより、加熱エリアを変化させて上段で「焼き」をしながら、下段では「蒸し」を行うなど、異なる調理を同時に進行できるようになった。

 「例えば2人分の焼き魚と茶碗蒸しを個別に調理すると約42分間かかるが、同時進行なら約23分に短縮できる。またノンフライの唐揚げと蒸し野菜サラダを同時に食卓に並べられる」(同社)。

同時調理の概要(左)と実際に調理したもの(右)

 異なる料理を同時に作ると食材のニオイが他の料理につく“ニオイ移り”が心配されるが、「上下をダンパーでしっかりと仕切り、高温で仕上げるので気になることはない」(同社)。また食材による調理時間の違いについても「ウォーターヒート技術は、庫内の95%以上を加熱水蒸気で満たし、水蒸気が水に変わるときの熱で食材を加熱する。100度C以下の部分を“狙い撃ち”するような形のため、同じタイミングで複数の料理を完成できる」という。

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