「ヘルシオ」が10年目の大進化――“焼き”と“蒸し”が同時にできるプレミアムモデル「AX-XP100」登場:小さく、早く(2/2 ページ)
シャープが“ウォーターオーブン”「ヘルシオ」の新ラインアップを発表。最上位モデルは、設置幅を2割以上削減した省スペース設計に加え、上下2段で「焼き」と「蒸し」など異なる調理を同時に進行できる“時短”モデルだ。
このほかにも、スイングダンパーと循環ファンの制御で「上段だけを集中加熱」した場合、焼きや蒸しの調理時間を短縮するスピード調理が可能だ。さらに、パンを焼く場合などのように同じ料理を大量に作るときは「上下均一の2段調理」が有効。循環ファンが気流をきめ細かくコントロールしてムラを抑えて焼き上げるという。「余熱時間も約30%短縮できた。従来機(AX-SP1)では200度まで上げるのに約7分かかっていたが、AX-XP100では5分で済む」(同社)。
シャープ、健康・環境システム事業本部、調理システム事業部の冨林達実事業部長によると、こうした進化の要因は「エンジン部分の革新」という。10年前に登場し、独自の過熱水蒸気調理で人気となったヘルシオだが、設置面積の大きさや調理時間は、多くのユーザーが指摘する部分だった。もちろん、大胆な設計変更には多くの課題があったが、「“ユーザーのニーズにはしっかりと応えていこう”と、1年ほど前に(設計変更を)決断した」と話している。
上下2段の同時調理も、もともとの発想は“時短調理の提案”だった。「一般的に蒸し料理は時間がかかり、なかなか作りにくい。しかし、焼き物と一緒にできるなら、時間は半分になり、栄養バランスの良い食事をとることができる」(同氏)。
また新ヘルシオには、ヘルスケア企業のファンデリーと協力し、管理栄養士と共同開発した「ヘルシー食セット」メニューを全モデルに新搭載。糖尿病や高血圧で食事制限している人でもおいしく食べられるメニューを提案するという。
ラインアップは、フラグシップモデル「AX-XP100」のほかに、2段調理に対応しながら横幅が広め(525ミリ)で価格を抑えた“子育てファミリー層向け”の「AX-GA100」、大型タッチパネルなど使いやすさにこだわった“アクティブシニア向け”の26リットルタイプ「AX-SA100」(1段調理)、シングル層や夫婦2人世帯向けの18リットルタイプ「AX-CA100」(1段調理)の4シリーズ。8月8日から順次発売する予定だ。
型番 | AX-XP100 | AX-GA100 | AX-SA100 | AX-CA100 |
---|---|---|---|---|
庫内容量 | 30リットル | 26リットル | 18リットル | |
2段調理 | ○ | 1段 | ||
液晶画面 | 4.3型カラーASV(タッチパネル) | 3.5型ホワイトバックライト | 4.3型カラーASV(タッチパネル) | 2.6型ホワイトバックライト |
同梱クックブック掲載メニュー数(自動メニュー) | 446(403) | 307(209) | 213(156) | 165(102) |
健康サポートメニュー数 | 122 | 62 | 45 | 22 |
外形寸法 | 490×430×420ミリ | 525×460×435ミリ | 520×450×400ミリ | 490×400×345ミリ |
重量 | 約25キログラム | 約24キログラム | 約20キログラム | 約17キログラム |
カラー | レッド系、ホワイト系 | レッド系、ホワイト系、ブラウン系 | レッド系、ホワイト系、ピンク系 | |
実売想定価格(税別) | 16万円前後 | 11万円前後 | 10万円前後 | 6万円前後 |
発売日 | 9月25日 | 8月8日 |
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