レンズに合わせてボディーを選べる シグマ「マウントコンバーター MC-11」が楽しい:4月22日発売(2/2 ページ)
シグマが発売する「マウントコンバーター MC-11」は、シグマのレンズ群を、ソニーのEマウントカメラで活用できる、非常にユニークなマウントコンバーターだ。これがあれば「レンズに合わせてボディーを選ぶ」という新しい世界が開ける。
世界中で評価の高いSIGMA 50mm F1.4 DG HSM | Art。このレンズをα7シリーズで使えるのはデカい。開放からシャープかつ上質なボケ味をようやくソニーEマウントで使える日が来たのだ。スナップからポートレート、風景まで最上の描写を得られるだろう。
絞り優先オート(F2.8、1/320秒)、ISO200、WB:オート、露出補正:-1EV、レンズ:SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM | Sports、焦点距離:300mm、カメラ:α7 II
シグマには120-300mmでF2.8通しのズームが存在する。これがあればスポーツからネイチャーなど、明るさと機動性が求められるシーンで重宝するはず。レンズとボディーの手ブレ補正機能で手持ちでもラクラク撮影できる。
レンズによってはマニュアルフォーカスになってしまうものもあるが、動作保証リストにない少し前のSAレンズでも使えるものがある。フルサイズで12mmスタートのワイドズームの広大な描写は大きな武器になるだろう。
絞り優先オート(F5.6、1/640秒)、ISO100、WB:オート、露出補正:-0.7EV、レンズ:SIGMA 24-35mm F2 DG HSM | Art、焦点距離:35mm、カメラ:α7 II
24mm、28mm、35mmと3本分の画角をカバーしながらF2通しという驚きの性能を持つSIGMA 24-35mm F2 DG HSM | Art。やや大柄なサイズだが、α7 IIシリーズボディーとのバランスはいい。その解像力を一度味わうと手放せなくなる。
ファストハイブリッド対応のα7 II、α7R IIとならオートフォーカスは十分実用的だ。スナップならネイティブのレンズかと思うスピードで合焦する。試用したのはMC-11のベータ版だったのだが、製品版ではより性能が向上することだろう。またファームアップによってレンズ、MC-11ともに進化が見込まれるのも嬉しい。
マニュアル(F8、1/200秒)、ISO160、WB:オート、露出補正:0EV、レンズ:SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sports、焦点距離:600mm、カメラ:α7R II
ソニーのラインアップにはない焦点距離の高性能レンズを多数そろえているのがシグマレンズの強みだ。シグマ製SAマウントレンズとキヤノンEFマウントレンズ、それとMC-11を買えば、ソニーEマウントでも使えてしまうとはスゴい時代になったものだ。これからは使いたいレンズに合わせてカメラボディーを選ぶ時代なのかもしれない。
絞り優先オート(F1.8、1/1250秒)、ISO100、WB:オート、露出補正:-0.7EV、レンズ:SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art、焦点距離:43mm相当、 α7R II
一眼ムービーの世界でよく使用されているSIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art。APS-C用のレンズだが、α7 IIシリーズボディーにMC-11を介して装着すると自動的にクロップされて使用できる。α7R IIの場合だと、7952 x 5304ピクセルから5168 x 3448ピクセルにクロップされるが、十分実用になるサイズだ。この点、低解像度のα7S IIは分が悪い。オートフォーカスや高感度性能、価格など総合的に考慮するとα7 IIが一番つぶしがききそうだ。高解像度はsd Quattroシリーズに任せればいいのだ。
MC-11はシグマという日本のメーカーが動作を保証するマウントコンバーターだ。ファームアップで機能向上が約束されているし、サポート体制もしっかりしているのが嬉しい。マウントコンバーターというとオールドレンズ用、というイメージがあるかもしれないが、これからは最新の高性能シグマレンズに合わせてボディーを選ぶ、というのがマウントコンバーターのイメージになる予感がする。他マウントへの対応にも大いに期待したいところだ。
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