ついに128Mバイト──メモリースティックの現在と未来128Mバイトのメモリースティックが,4月10日に発売される。拡張モジュールも,実動する試作品が既にBlutooth,GPS,カメラなど4種類。メモリースティックの進む将来はどんなものなのだろうか。
ソニーは2月15日,128Mバイトの通常版およびMagicGate対応のメモリースティックを発表した。未だ64Mバイトが最大容量であるSDカードに対して一歩先行したといえよう。 同日,都内のホテルで開かれたPalmSource Forum Tokyo 2001では,ソニーのコアテクノロジー&ネットワークカンパニーメモリースティック事業部の服部一課長がメモリースティック戦略について講演した。 2000年度の出荷枚数は1000万枚服部氏は,「2000年度末でメモリースティックは約1000万枚の出荷を予想している」と語る。4000万枚規模といわれるメモリカード市場のなかで,25%を占める構えだ。この比率は今後大きくなり,2003年には全体で1億枚程度の市場のうち,50%以上をメモリースティックが占めると想定している。 「メモリースティックといっても,ソニーだけが使っているじゃないか」といった批判に対しても,「現在20カテゴリー80アイテムがメモリースティックを採用している」(服部氏)とし,シャープやアルパインなど多くのメーカーがメモリースティックを採用していることをアピールした。
2003年末には2Gバイト?メモリースティックの進化方向は,更なる高速・大容量化と,多機能化だ。服部氏は,2Gバイトまでを視野に入れ,容量を毎年倍増させていく計画を披露した。開発発表後,2001年早期に発売とされている「メモリースティックDuo」に関しても,「通常のメモリースティックスロットでDuoを読み書きするためのアダプタを開発中」(服部氏)とし,近く発売を目指す。 速度面では,「現在,毎秒2.5Mバイトの転送速度を,将来的には毎秒20Mバイトまで上げていく」と服部氏は言う。
4種類のI/O拡張モジュールメモリースティックは,単なるストレージとしてではなく,Bluetoothやデジタルカメラなどを組み込んだものも想定されている。これは「I/O拡張モジュール」と呼ばれ,実際に動作する試作機が4種類作成されている。 I/O拡張モジュールは,搭載メモリ容量を512Kバイトに制限することで,通常のメモリースティックとの差別化を図っていく。 服部氏は,未だ細かな仕様は制定中としながらも「プロトコルやアプリケーションは独自のものになるかもしれないが,電気的には今のメモリースティックスロットにつながる」と説明する。ただし,従来のメモリースティックスロット全てでI/O拡張モジュールが利用できるわけではなく,「プロトコルやアプリケーションの実装のされ方によっては,簡単には(I/O拡張モジュール対応に)アップデートできないかもしれない」(展示場のソニー解説員)と,互換性には疑問が残る。
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