携帯電話上で動く“Java”動画プレイヤー「DEMO Japan」で技術の展示を行うITベンチャーのうちの1社,エフケイデジタルは独自の圧縮技術を使った携帯電話向け動画配信システムを披露した。
東京,明治記念館で2月27日から行われている「DEMO Japan」では,国内外の32社のITベンチャーがアイデア溢れた技術の展示,ビジネスモデルを披露している。その中から,携帯電話などへ向けた極小動画プレーヤーを紹介する。 わずか10Kバイトの動画プレーヤーエフケイデジタルは,独自開発の動画圧縮技術をもとに配信システム,保存システム,著作権保護システムを展示した。Java搭載携帯電話やPDAへの動画配信を可能にしている点が特徴だ。 同社の独自開発となる動画圧縮フォーマット「FCT」は,「コードブック」(電子暗号帳)と呼ばれる小さなイメージパッチを用いて,オリジナルイメージの近似値をモザイク形式にするベクトル量子化技術という手法を用いているという。 圧縮時のサーバ負荷は大きいが,高圧縮な上に拡大/縮小によってノイズが出にくいという特徴を持つ。「MPEG-4より優れた画質」と同社は語る。さらにデコードが容易であり,Javaで記述されたコーデック部分はじつに8.5Kバイトというサイズだ。 携帯電話で使われるJavaVMであるKVMにも対応し,現状のF503iでも動画再生が可能。20Kbps程度のビットレートで「VHS並み」(エフケイデジタル)の画質を実現するという。 コーデックが極小な特徴を生かし,動画ストリームの頭にJavaアプレットのプレーヤーを付けることで「ユーザーは“プレーヤーのダウンロード”を意識することなく動画を閲覧できる」と同社の副社長は説明する。 また動画ストリームのIPパケットを暗号化することで,著作権保護を実現するシステムも販売する予定だ。 携帯電話向けの同社のシステムは4月末には販売される予定だ。「今後,(携帯電話の)動作の特性に合わせて,F503i以外の携帯電話にも移植していく」(副社長)。 関連記事 [斎藤健二,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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