iアプリ最速は“今のところ”N503i──ベンチマーク結果スパイシーソフトは,現在登場している503iシリーズ3機種のベンチマーク結果を公開した。N503iは現在のところ最速機種という結果だが,開発者は互換性に苦しんでいるようだ。
スパイシーソフトは,NTTドコモの503iシリーズの「iアプリ性能調査結果」を3月8日に公開した。スパイシーソフトが独自に開発した50種類におよぶベンチマークソフトを用いて,現在発売されている「P503i」「F503i」「N503i」のiアプリ速度を計測したものだ。 それによると,ほとんどのテスト結果でN503iは良好な値を出しており,ヒープメモリの容量以外では,トップクラスとなっている。
グラフィック処理グラフは,高速な機種ほど短く書かれている。 ゲームのキャラクター描画処理などで重要な要素となるグラフィック処理は,N503iが安定して強い。たとえば,F503iはGIFファイルの描画が,P503iは線や四角などの描画がネックだが,N503iは安定して高速だ。 I/O処理グラフは,高速な機種ほど短く書かれている。 内部のローカルストレージであるスクラッチパッドの読み書きの速度を示している。N503iは,全項目でトップというわけではないが,バランスよくトップクラスの値だ。 JavaVM(CPU)グラフは,高速な機種ほど短く書かれている。 Java仮想マシンの性能,ひいてはCPU自体の性能を計測している。P503iが遅く,全体としてN503iが速いことが分かる。 ヒープメモリグラフは,メモリ容量が多いものほど長く書かれている。 iアプリが利用できるメモリを示すヒープメモリの容量では,F503iが優勢だ。 最速なれど,互換性の問題も現在のところ,N503iのiアプリ性能は503iシリーズ中最速だ。実際にアプリケーションを動かしてみても,体感速度が違う。 パズルゲーム,たとえばハドソンの「着信あぷり」で提供されている「さめがめ」をやってみても,これまでは「上級」モードではカーソルの動きが鈍くて“楽しむ”には少々厳しい状況だったが,N503iでは快適に遊ぶことができた。アクションゲームでは言わずもがなだ。 公開されているiアプリに対して,少々端末の非力さを感じていた503iシリーズだが,N503iの登場でiアプリゲームも盛り上がりそうだ。 しかし,iアプリ開発者の間ではまたしても機種間の互換性の問題が浮上してきている。明日は503iシリーズ最速と噂される「SO503i」も発売される(3月6日の記事参照)。「D503i」の発売も近い。5機種が出そろった時点で,“Java”であるiアプリの真価が問われそうだ。 関連記事 [斎藤健二,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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