写真で見る“GPSケータイ”「C3001H」KDDIの次世代サービス対応端末。先陣を飾る一方の雄は,ストレートタイプの日立製端末。GPSだけではなく,各所の機能が向上した総合力の高い端末だ。
メールは相変わらずフォルダ分けができないのが残念だが,文字入力環境については携帯随一の機能を備えた。変換能力に定評のある「ATOK Pocket」の辞書に1万4000語を追加したほか,推測変換機能も搭載。
日立製端末は,文字入力にもこだわって作られている。「大文字小文字変換」ボタンのほか,「あ→い→う→え→お」の逆,「あ→お→え→い」の順に文字を表示する機能を持っている。さらに絵文字を一覧から選んで連続して入力する機能も搭載するなど,メール作成に関しては第1級の実力を備えた。 細かいところでは,メールを閲覧中,「メール」ボタンと「ez」ボタンでページ送りができるようになり,操作性が向上。ただし押し間違いやすいのと,Web閲覧時はこの機能が働かないのが残念だ。
また,時刻が自動的に補正されるというcdmaOneならではの特性を生かし(7月27日の記事参照),メール閲覧時やWeb閲覧時,ezplus実行時など,すべてのシーンで現在の時刻が表示されるのもありがたい。
完成度は高いが,操作は全般的に重いC3001Hの完成度はかなり高い。しかし少々ひっかかったのは操作の重さだ。特にブラウザが重く,前のページに戻るのにいちいち待たされる。メールソフトなども,起動は遅くはないが,電源ボタンを押して待ち受け画面に戻ろうとすると,“ハングアップしたか?”と思うほど時間がかかる。
メニュー画面や文字入力時はそれほどの重さを感じないが,機能を使いこなそうとすればするほど,アプリケーションの切り替えの重さが鼻につく。 「大容量1Mバイトのデータフォルダ」もウリにしているが,今となっては少ない容量。単純に比較することはできないが,J-フォンが年明け早々に投入する端末では3Mバイト程度のデータ保存容量を確保してくる。これまでcdmaOne端末のデータフォルダは,最大規模のC408Pでも700Kバイトであったため,1Mバイトが大きいことは間違いないが,特徴というには,半年前のスペックでしかない。 とはいえ,ストレート型としてお勧めできる端末であることは間違いない。大きさ,重さ,液晶サイズなどが程良いバランスで作られ,デザインもC451Hまでのポップなイメージから一転してシックで,高級感のあるものに変わった。最近,他キャリアのラインアップを見ても,ストレート型はめっきり種類が少なくなってきた。C3001Hは“ストレート”としての日立の意地を感じさせる端末だ。
関連記事 [九条誠二,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
最新スペック搭載ゲームパソコン
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
FEED BACK |