特集:FOMA? AirH"? cdmaOne?
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【国内記事】 | 2002年1月9日更新 |
データ通信で回線交換に対してパケット通信が明らかに劣る部分が,レスポンスの悪さだ。もちろんインターネット網自体がパケット通信網ではあるのだが,回線交換の場合,少なくとも端末-ISP間は帯域を占有しており,この部分での遅延はほとんど発生しない(電波状況に問題がない場合)。
パケット通信ではデータを一定サイズのパケットにして送受信する。パケットサイズを超えるデータがどんどん送受信される場合には特に遅延は発生しないのだが,送受信するデータが少量であったり,断続的である場合,遅延が発生しやすい。送受信するデータがなかなかパケットサイズに満たない場合,一定時間待ってパケット化して送受信することになるからだ。
ここでは比較用に回線交換であるPIAFS2.1接続も加え,まずPing,Tracerouteでレスポンスを比較してみた。対象としたサイトはYahoo! JAPANだ。
接続方法 | Minimum | Maximum | Average |
PIAFS2.1 | 291ms | 332ms | 309ms |
FOMA | 372ms | 535ms | 419ms |
PacketOne | 344ms | 424ms | 392ms |
AirH" | 297ms | 782ms | 448ms |
ping結果の画面をリンクしました
予測通りもっとも遅延の小さかった,つまりレスポンスの良かったのはPIAFS2.1接続で,ほかと比較すると1歩抜きん出ている。予想外といっては失礼だが次に高レスポンスだったのはAirH"で,cdmaOne,FOMAがほぼ同程度で続いた。
次にメールサーバから一覧取得に要する時間を計測した。これは比較的小さなデータの送受信を繰り返すことになる。メールサーバ上のメール数は16通だ。
接続方法 | 所要時間 |
PIAFS2.1 | 17.48秒 |
FOMA | 26.52秒 |
PacketOne | 30.89秒 |
AirH" | 43.85秒 |
ここでも好成績なのはPIAFS2.1接続。後は通信速度が反映された結果になったが,最大通信速度が6倍異なるFOMAとPacketOneでも所要時間は大きく変わらなかった。小さなデータの送受信を繰り返す場合,通信速度の影響もゼロではないが,むしろレスポンスの方が重要であることが分かる。
[坪山博貴,ITmedia]
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