cdmaOne端末を簡易PDAにしよう──「MySync」

auブランドで発売されているPC向けソフト「MySync」は,Outlookのデータと携帯電話のスケジューラ,電話帳を簡単に同期できるソフトウェアだ。ドコモ向けの汎用ケータイメモリ編集ソフトは数あれど,au端末に特化したことで,データフォルダとの連携などさまざまな機能を実現した。

【国内記事】 2002年2月20日更新

 auの40xシリーズ以降の端末では多くが電話帳に住所欄を備えたり,スケジューラー機能を持ち,簡易PDA機能を備える。しかしケータイの面倒な文字入力ではPDAとして使ってみようと思う気にならないだろう。auブランドで発売されている「MySync」は,auの30xシリーズ以降の端末とOutlookのデータ交換を可能にし,cdmaOne端末を実用的な簡易PDAにも変身させる。

PCとケータイを接続し,Outlookと便利にデータ交換

 MySyncを使うと,30xシリーズでは電話帳とOutlookの連絡先だけが,40xシリーズ以降では端末の機能に応じてスケジュールやタスクリストのデータ交換も可能になる。なお40xシリーズ以降の端末では多くがスケジュール,タスクリスト機能を備える。


データ交換が可能なのは電話帳,スケジュール,タスクリスト。事前に設定すれば一括処理も可能。PDAのように接続中は継続して同期といったことはできない


40xシリーズ以降の端末すべての音声端末に対応する。30xシリーズでも電話帳のデータ交換は可能

 本製品が優れているのはケータイの特性をよく考慮していることだ。例えば電話帳には不要な相手先を登録するとそれだけ検索性は下がるし,一般にPDA機能のデータ登録数はそれほど多くない。つまりPDAのように単にOutlookと同期するだけでは都合が悪いのだ。

 電話帳ではデータ交換する条件として,メモリナンバーの範囲,グループナンバーの範囲を指定できる。さらにグループナンバーとOutlookの分類項目を対応させることも可能で,Outlook側でケータイとデータ交換するデータを分類するのも容易だ。

 スケジュールでは同期する範囲を指定したり,“今日以降だけ同期する”といった選択ができる。電話帳,スケジュール,タスクリストは指定しておけば一括処理が可能で,“普段は素早くスケジュールとタスクリストだけを同期する”といった指定もできる。

 さらに,ジャンルごとに同期,Outlookからケータイ,ケータイからOutlookとデータ交換方法を指定でき,同期だけでは不都合な場合にも対応できる。


このようにデータ交換方法は詳細に条件付けて実行できる

データフォルダの操作も可能,着メロや画像も自在に入出力

 本製品のもう1つの魅力がデータフォルダの操作だ。ケータイのデータフォルダとPCで自在にファイルを入出力可能になる。従来ならば,パケット料金をかけて,Eメール経由でPCからケータイへファイル転送していたが,これならノーコストで行える。

 従来は,外付けデジタルカメラ「パシャパ」で撮影した画像もEメール経由でしかPCへは転送できなかったが,本ソフトなら通信コストはいらない。パシャパで撮影した画像の送信には10円単位で通信料が必要だったから,パシャパ利用者にはメリットが大きいだろう。


データフォルダの操作はエクスプローラルック。ドラッグ&ドロップで簡単にファイル操作ができる


▼▼デジタルカメラで撮影した画像を縮小し,PNG形式で保存してPCからケータイへ転送した画像データ。オリジナル待受け画面もデータ通信コストなしで実現できる

ネックは接続方式とOutlookのみとの同期

 本製品に付属する接続ケーブルはいまさらといえなくもないシリアル接続。シリアル接続以外にBluetooth接続も選択できるが,同社のBluetoothアダプタが必要だ。

 今や小型のノートPCではシリアルポート存在しない製品が多いし,やはりUSB接続のケーブルがほしいところだろう。なお同社のBluetoothアダプタ(1月30日の記事参照)には本製品が同梱されている。

 またOutlookとの同期のみという点も1つのネックだろう。OutlookはPIMソフトとして確かにもっとも普及しているが,単に電話帳編集ソフトとしてみるとOutlookの使い勝手がいいとはいい切れないし,すべてのPCユーザーがOutlookを所有しているわけでもない。PalmDesktopの用にライトなPIM機能をPC側にも提供し,Outlook以外でもデータ交換可能としてくれればより便利だろう。

キャリアブランドならではの貴重な製品

 PCでケータイの電話帳を編集するソフトは定番ジャンルの1つになっているが,NTTドコモ端末への対応が中心であり,au端末への対応度は今1つだ。電話帳の基本項目(名前,電話番号,メールアドレス)の編集には対応するが,端末によっては複数の電話番号やメールアドレスの編集に対応していなかったりする場合も多い。この点で本製品は電話帳だけを見ても各端末への対応度は高い。

 またドコモでは端末によっては専用の電話帳編集ソフトが販売され,電話帳のほとんど項目を編集可能となっておりスケジュール機能などを同期することも可能になっている。しかし専用がゆえに端末を買い換えると電話帳編集ソフトも買い換える必要が生じることが多く,不経済だ。

 ドコモの電話帳編集ソフトが,おそらくは端末メーカー主導で開発されたのに対し,本製品はキャリア主導で開発されたのだろう。auが端末メーカーのデータ入出力に対して共通仕様を守らせることで本製品の高い端末対応度が実現できている。

 本製品は今後登場する端末に対しても対応を表明しており,実際本製品より後に登場した4桁番台の端末に対しても設定ファイルのダウンロードだけでほぼ完全な対応を実現する予定だ。機種変更も安心して行える。

 なお「MySync」の価格は3400円(オンライン販売)。auショップで取り扱うほか,auのサイトから通信販売でも購入できる(auのオンラインショップ)。

お詫びと訂正:2月20日の記事で「C413S以外の端末ではBluetoothアダプタが必要」と記載いたしましたが,C413SでもBluetooth接続にはBluetoothアダプタが必要です。ご愛読の皆様,並びに関係者各位にご迷惑をおかけしたことをお詫びし,訂正いたします。

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[坪山博貴,ITmedia]

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