AirH"128Kbpsでどのくらいスピードが出るか,自分で確認する方法(2/3)
いくつの基地局と通信できる? 自分でチェックそれでは,いくつくらいの基地局と通信できるのか,チェックしてみよう。 データ通信カードや通信ケーブルをつないだ状態で,「AT@K」というATコマンドを発行する。HyperTerminalなどを利用して直接ATコマンドを打ち込むと,その時に通信している電波強度順に基地局のIDと,電波強度が表示される。PC上で電波強度を表示できるユーティリティなどでも内部的に利用されているものだ。 筆者の確認した限り,SII製「MC-P200/P210TD/P300」,TDK製「RH2000」,SUNTAC製「PSP01」(+KX-HV200)でサポートされており,MC-P200/P21OTDでは最大10の基地局(ただし「AT@K10」のように最大表示基地局数を指定する),ほかでは最大3つの基地局の情報が表示される。なお安定して基地局と接続するには電波強度表示がだいたい25〜30以上は必要なようだ。 なお,AirH"128Kbpsに対応した本田エレクトロン AH-G10では「AT#Q1」で1つの基地局の電波強度が表示される(ただしほかと同基準かどうかは不明)。「AT#Q5」はアンテナレベルでの電波強度のようだ。 なお下記の記事では,ほかにメンテナンス用のコマンドを利用して電波状況をチェックしている。このコマンドを使うと,通信できる基地局をすべて表示できるからだ。ただしこのコマンドは非公開なので,残念ながらここでは掲載しない。
ちょっとだけ基地局との通信状態をチェック実際にSII MC-P300,TDK RH2000,SUNTAC PSP01+KX-HV200,本田エレクトロン AH-G10を用いて電波状況をチェックしてみた。筆者宅である東京都大田区の住宅地で,屋内(筆者宅内,窓際より5メートル程の机上)とほど近い屋外だ。 屋内では,電波強度36〜47が3基地局,AH-G10では52という数値が得られた。実際にいくつ電波を利用できるかAH-G10のメンテナンスコマンドでチェックしてみたところ,5つの基地局を捕まえており,うち3つは最大強度の5。最低でもAirH"128Kbpsで3つの基地局と通信できるといえるだろう。
屋外ではやはり電波状況は大きく改善する。電波強度43〜61で3つの基地局と通信でき,AH-G10では62となった。AH-G10のメンテナンスコマンドでは13の基地局とすべて最大強度の5で通信しており,これならば確実にAirH"128Kbpsでも4つの基地局と通信できるだろう。
ちなみに調査を行ったのはこんなあたり AH-G10での結果を見る限り,屋内では通信可能な基地局数が一気に減る。AirH"128Kbpsを有効に利用するには,屋内では窓際などで利用する必要がありそうだ。
AirH"128Kbpsでは9300円/月(「32Kbpsつなぎ放題」+「オプション128」割引など適用前)というコストになるが,これも実スループットをどの程度得られるかで評価も変わるだろう。ZDNet Mobileでも早々にリポートをお送りする予定なので期待頂きたい。 次ページ:AirH"128のあれこれ
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