Mobile:NEWS 2002年6月13日 11:42 PM 更新

さようなら、フル機能のFOMA「D2101V」

ドコモの「FOMA D2101V」の出荷が終了していることが分かった。既にカタログからも姿を消しており、残りは店頭在庫だけだ

 NTTドコモのFOMA端末「D2101V」の出荷が終了していることが分かった。ドコモによると「出荷予定もない」ため、今後の販売は店頭在庫のみ。ドコモの総合カタログ、FOMAカタログからも、D2101Vはすでに姿を消している。「もともと生産量は少なかった」(ドコモ)同端末は、発売からわずか2カ月でその製品寿命を終えた。

 三菱電機製のD2101Vは、機能的にみれば、現行のFOMAで唯一、動画配信サービス「iモーション」とテレビ電話機能を両方サポートする端末だった(3月4日の記事参照)。だが、現代の携帯電話とは思えぬデザインと大きさは、ある意味では“未来的”だったが、ユーザーなどの間では否定的な評価が目立った。実際、販売店でもD2101Vを勧める声は少なく、D2101Vの在庫について尋ねたとある販売店では「FOMAならN2002を勧めます」と言い切った。D2101Vに関しては、戻って調べないと価格も覚えていないほどだった。

 D2101Vの出荷終了で、FOMAのラインアップはますます減ってしまうことになった。業界筋では元々、この端末の役割はしばらく新機種の投入がなかったFOMAのラインアップ補強にあったのではないかという声が聞かれていたが、もしそうだとしても補強できたのはごくわずかな期間に過ぎなかったことになる。

 FOMAではもうじき、PDA型の「FOMA SH2101V」や「P2002」も登場する(6月5日の記事参照)。だが、PDA型は一般向けとは言い難く、もう一方はOEM。秋には大幅に機能を向上させたFOMA端末が登場する予定だが、いわゆる“第3世代”としては失速気味のFOMAを取り巻く状況は、しばらくの間、厳しいものになるだろう(6月7日の記事参照)。

 ともあれ、D2101Vはひどく短命に終わった。いつの日かFOMAが広く普及し、“非常にレア”な初期のFOMA端末として、マニアの間で注目される時は果たして来るだろうか。

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[斎藤健二, ITmedia]

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