Mobile:NEWS 2003年2月24日 10:33 PM 更新

ナンバーポータビリティ【なんばーぽーたびりてぃ】

携帯キャリアを変える際に、問題になるのが電話番号も変わってしまうこと。これを解決しようとナンバーポータビリティに関する議論が始まっている

 ナンバーは電話番号、ポータビリティ(Portability)は可搬性や移植を意味する英語で、要約すると「移し変え可能な電話番号」ということになる。具体的には、携帯電話のキャリアを変えても、そのままの電話番号を引き続き使えるシステムをこう呼ぶ。

 一般家庭や事務所で使われている、固定電話の電話番号は地域ごとの番号計画によって割り振られているが、携帯電話(およびPHS)の電話番号はキャリアごとに割り振られている。0X0に続く3桁の数字がキャリアに与えられた事業者番号だ。加入者の多いキャリアは当然、割り当て番号も増えることになる。


「090-CDEF-GHIJ」のうち、CDEの部分が事業者ごとに割り当てられている。
総務省のWebページ、080の場合090の場合参照

 当初はキャリア別に整理されていた事業者番号も、電話番号の11桁化や、加入者数の伸びの違いなどにより、規則性はなくなっている。番号の必要なキャリア、地域に応じて、空いている番号から埋まっていく状況だ。

 だが、事業者番号3桁を他社と共有することはまずない。そのため、キャリアを変更すると必然的に事業者番号が変わり、その結果電話番号が変わってしまうことになる。そこで他社からの乗り換えをしやすくするサービスとして考えられたのがナンバーポータビリティである。

 現在、日本国内でナンバーポータビリティは実現されておらず、総務省がそのニーズを探るために一般ユーザーに向けたアンケート調査を行うという段階だ(1月17日の記事参照)。このアンケートではナンバーポータビリティの利便性を問うだけでなく、サービスを受けるためにユーザーが負担できる金額についても調査する。

 これは、同サービスを実現するためには多額の設備投資が必要となるため、キャリアだけでなくユーザーが自己負担してまでも必要なサービスなのかを見極めるためだ。2003年3月には、研究会において何らかの調査報告がされると言われている。



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[江戸川, ITmedia]

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