「撮った後」までを考えた多彩な機能〜「J-SH53」のカメラを試すQVGA液晶や100万画素CCDを搭載しても、それを楽しめる機能がないと面白くない。シャープの全部入り端末「J-SH53」は、こうした機能を生かしたさまざまな工夫が盛り込まれている。
J-フォン端末初の100万画素CCDを搭載したシャープ製の「J-SH53」。画質の面でも秀逸な色作りという評価を得た(5月28日の記事参照)この端末を、機能面から見ていこう。
まずは起動から保存までのレスポンスを試した。ここでは「J-SH51」「J-SH52」といった従来機と比較している。
カメラの起動は、3機種共通なのが決定キーから「モバイルカメラ」を選ぶか、ユーザーショートカットに「モバイルカメラ」を登録してそこから選ぶ方法。J-SH52とJ-SH53ではサイドボタンの長押しにカメラ起動を割り当てることも可能だ。 起動は、静止画/動画ともにJ-SH52が一番速く、J-SH53はほんの一瞬遅い。なおJ-SH51は、J-SH52/J-SH53と異なりマクロの選択を促す画面が出ない。そのため同列では比較できないが、マクロ選択画面が出るJ-SH52と同じぐらいだ。プレビュー画面の追従性はJ-SH51からJ-SH53になるにつれ、徐々に向上した感がある。 注目なのは、画像保存の高速さだ。J-SH52からはそれほど変化していないが、J-SH51に比べるとVGA画像をファインで撮影した場合で約半分。J-SH51からの買い換えを検討する動機に十分なり得るだろう。
次にJ-SH53のカメラの設定周りを見ていこう。
J-SH53は、静止画の撮影サイズが7種類ある。写メールで送信可能な4種とSDメモリカードに書き込まれるVGA以上の3種だ。
ズームの切り替えは、カメラ起動後に左右キーを押すと行える。写メールモードでは10〜20段階と細かい設定が可能だ。QVGAに満たないサイズを撮影する際には被写体が画面中央に小さく表示されてしまうが、メモボタンを押せば画面いっぱいに表示させられる。 上下キーは明るさ設定、「*」キーは背面液晶へのファインダー切り替え、「#」キーは撮影補助ライトの点灯に割り当てられている。フレームを付けた状態での撮影や連写設定、撮影サイズの変更などは右ソフトキーから行う仕組みだ。 写メールで送信できる4種類のサイズで撮影した場合は、撮影直後に左ソフトキーを押すと、画像が添付された状態のメール送信画面が起動する。宛先は、よく送る相手をあらかじめ9件まで登録可能な「簡単メール宛先呼出」や送信履歴、メモリダイヤルなど6種から引用できて使いやすい。 J-SH53でユニークなのは、そのままでは送信できないVGA以上の画像でも、送信可能なサイズの画像が自動生成され、写メールできるところ。画像を選択して右ソフトキーを2回押すと、120×160ピクセルの縮小画像が添付されたスーパーメールの送信画面が起動、元画像のサイズを意識せずに画像を送信できる。 また、480×640、768×1024、858×1144ピクセルの画像を表示させた状態で「メニュー」を選び、「データフォルダに保存」を選ぶとQVGAサイズの画像を生成することも可能。ただしここで生成される画像はJ-SH53で送信可能な30Kバイト以下のサイズに自動変換されるわけではないので、サムネイルに表示されるファイル容量を確認して送信可能なものを選んで送ることになる。 それでもVGAサイズ以上の画像はメール添付で送信できないJ-フォンで、PCやJ-SH53宛てに送信可能なQVGAサイズに変換してくれるこの機能はなかなか使える。
J-SH53には撮った後を楽しむ機能も用意されている。面白いのが120×160ピクセルなど小さいサイズで撮った画像をQVGAの待ち受けサイズに拡大できる機能だ。そのまま引き延ばすとジャギーが出てしまうが、それをなめらかに加工する「ソフト」機能が用意されている。これまでの端末で撮った写真でも待ち受けに設定できるなど、QVGAらしさを生かした機能だ。
別々に撮影した2枚の写真をパノラマ合成できる機能もユニーク。横に広がる風景や、横長の看板などを2枚に分けて撮影しておけば、端末側で1枚の横長のパノラマ合成写真にできる。 合成の際には、つなげたい写真を2枚選ぶだけで、位置合わせなどは端末側で自動的に判断してくれる。
480×640、768×1024、858×1144ピクセルサイズの画像は、3行×3列で表示されるサムネイルで確認できるほか、端末内でも実画像を閲覧できる仕組み。文字データの入った時刻表や看板などを撮影しても端末内だけで情報を見られるため、使い方が広がりそうだ。
また撮影した静止画は、「写メールデータ」「デジタルカメラデータ」ともに、端末内でスライドショーのように連続表示させられるなど、「撮った後」をサポートする機能にも配慮が行き届いている。 関連記事 ケータイカメラ画質研究ラボ:色作りが秀逸〜「J-SH53」の100万画素カメラ 世界初の100万画素CCD搭載携帯電話として市場投入されたJ-フォンの「J-SH53」。カメラ性能も「世界初」にふさわしい優秀な出来だ Javaが高速起動〜「J-SH53」インプレッション メガピクセルカメラにQVGA液晶、その他各種機能が惜しみなく搭載されたJ-フォンの「J-SH53」。Javaの起動やWebブラウザの動作が高速化され、きびきびと動くのが印象的だ ケータイカメラ画質研究ラボ:「D505i」はメガピクセルデジカメとして使えるか ドコモが505iシリーズの第1弾として市場に投入したのが、最大記録画素数123万画素相当の「D505i」。100万画素クラスのデジタルカメラと画質を比較、メガピクセルデジカメとしてどうなのかをチェックした J-フォン、100万画素CCD搭載「J-SH53」発表、MPEG-4録画に対応 J-フォンは、有効100万画素CCDを搭載した新端末「J-SH53」を5月下旬以降に発売すると発表した。有効100万画素CCDを搭載し、最大1144×858ピクセルの画像を撮影し、SDメモリーカードに保存できる 究極の全部入り端末〜シャープの「J-SH53」を激写 メガピクセルカメラ、QVGA液晶、外部メモリ、電子ブックリーダ、音楽プレイヤー、ボイスレコーダ、辞書、Java、赤外線──トレンドの機能を満載したシャープ製端末「J-SH53」を激写した 「J-SH53」、初回限定分は完売 世界初の市場投入となるメガピクセルケータイ「J-SH53」が首都圏4店舗で限定販売された。いずれの店舗も完売 J-フォン、「J-SH53」を5月22日に首都圏で限定販売 J-フォンは、5月22日からシャープ製のメガピクセルカメラ搭載端末「J-SH53」を首都圏4店舗で限定発売する。新規契約の価格は直営店で1万9800円 メールの送信数で部屋が進化〜ケータイポストペット ピンクのテディベアを始め10種のキャラクターがメールを運んでくれる「ポストペット」。5月中にも登場予定の「ケータイポストペット」は、メールの送信数に合わせて進化する部屋などオリジナル機能も用意される J-SH53向け「リッジレーサー」が登場〜ナムコ エイチアイとバンダイ、「J-SH53」に最新3Dポリゴンエンジンを提供 「ケータイポストペット」、J-SH53に対応 ディズニー、「J-SH53」向けに「プーさんハニーメール」 バンダイとエイチアイ、J-SH53向け3Dゲームを配信 ジー・モード、「J-SH53」向けに猫のコミュニケーションゲーム 関連リンク J-フォン [後藤祥子, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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