携帯の“小技”を探せ──オープン&クローズ編折りたたみ型携帯の、開ける/閉める。これをうまく操作性向上に役立てている端末がある。
携帯電話の目立たぬ(でも便利な)小技を探していく本コーナー。今回は、端末のオープン/クローズに焦点を当ててみる。 携帯電話といえば折りたたみ──この開く・閉じるという動作を、操作性の向上に結びつけている端末が、いくつか存在する。
auの三洋製端末「A1302SA」「A1303SA」などが備えているのが、“開いて通話、閉じて終話”機能だ。電話がかかってきたとき、単に開ければ通話でき、閉じれば電話が切れる。 一昔前なら「誰から電話がかかってきたのか、確認してから取りたい」というニーズもあっただろう。しかし巨大なカラー背面液晶搭載が当たり前になっている昨今、背面液晶で確認してから電話を取れる。もちろん、電話に出たくなければ、サイドボタンの長押しで留守電を起動できる。
ドコモの「P505i」のように“開けると通話”ができる端末も増えてきたし(8月6日の記事参照)、NEC製端末が古くからそうであるように“閉じると終話”機能は対応している機種も多い。そろそろ、両方に対応してもいいのではないだろうか。 ※高齢者の携帯利用を調査した結果によると、慣れるまで「どうやって電話を受けるか分からない」という声が多かったという。開ければ話せる──機能は、固定電話との類似性もあり、ニーズは高そうだ
着メロはダウンロードしても普段はバイブレータ、というのが昨今の一般的ユーザーのスタイルのようだが、しっかり着メロを鳴らしている人もいるだろう。 そんな人にお勧めなのが、FOMA「P2102V」や「N2102V」が備えている「クイックサイレント」機能だ。これは、着信中、本体を開けると着信音が止まるというもの。慌てて電話を取らなくても、開けてじっくり確認する余裕が生まれる。
そもそも着信音というのは電話がかかってきていることを知らせるためのもの。“開けた”ということは着信に気づいているということなのだから、いつまでも着信音が鳴り続けるのはおかしい。すべての携帯に入れてほしい機能だ。
携帯を開けるたびに、違った画像が画面に表示される──そんな面白い機能を備えているのがauのカシオ製端末。「オープンエミーロ」と名付けられている。 携帯で撮影した画像の使い道を、メーカー側もいろいろ提案しているが、このオープンエミーロは非常にシンプルで効果的だ。 開けるたびに、壁紙を変更してくれる──一昔前のPCのオンラインソフトのような魅力的な機能を備えているのがドコモの「F505i」。フォルダを指定しておけば、そこからランダムに変わる。30分おきに変更──というような設定も可能だ。
※富士通製端末といえば、「F251i」でも壁紙を時間で自動変更する機能を備えていた。F505iはこれが進化したものとも考えられる
メールが届いているかどうか、皆さんの携帯ではどうやって確認できるだろうか。いくつかの端末では、画面を見ることなくチェックできるようになっている。
(1)はソニー・エリクソン製端末やJ-フォンのシャープ製端末、ツーカーの京セラ製端末などが備えている機能。未読メールや不在着信があると、3分おきにランプが光る──というものだ(2月19日の記事参照)。 (2)はドコモのNEC端末やauの三洋製端末が対応している。NECは音で、三洋はバイブで未読メールなどを教えてくれる。 今回の主題である(3)は、東芝製端末が「ガチャブル」という名称で搭載しているものだ(2002年10月の記事参照)。ポケットにある折りたたみ型携帯を、手慰みに開けたり閉めたりしたことのある人は多いと思う。東芝製端末なら、これだけでメールの有無がわかるのである。
開け閉めという操作を、何かしら意味のある行為として使おうという試みは、まだ始まったばかり。中でも、今後の可能性を感じるのは、auの「A5305K」だ。 この端末は折りたたみ型ではなく、液晶が横に180度回る回転型。この回転動作が、操作に直結している。例えば、写真を撮って回すと画像が添付されたメール作成画面に。メール閲覧時に回すと返信画面になる(5月30日の記事参照)。 これを単純に折りたたみ型にも応用するのは難しいだろう。それでも、例えば閉じたままメールのチェックをして、直後に開いたのであればメール一覧が表示されるとか、閉じて自分撮りをして開いたら、メール作成画面が出るとか、アイデアはいろいろありそうだ。 背面液晶が大きくなり、ボタンも増えた。閉じたままできる操作が豊富になる中で、開ける/閉じるを活用しないのはもったない。今後の各社のアプローチが楽しみである。
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