Mobile:NEWS 2003年12月26日 00:41 AM 更新

BREW プログラミング入門(最終回)
携帯電話で動かしてみよう(1/2)

BREW プログラミング入門の連載も今回で最終回。いよいよ携帯電話の実機で動作させてみましょう。連載第2回で作成したHelloWorldアプリを動かしてみます。

 今回はいよいよ携帯電話の実機で動作させてみましょう。本連載の第2回で作成したHelloWorldアプリを実機で動作させます。

携帯電話で動かすには?

 携帯電話で動かすには、以下の準備が必要です。

携帯電話用のモジュールが必要

 BREWエミュレータで実行するためのモジュール ファイルは、拡張子.dllのファイルでしたが、携帯電話用のモジュールは、.modという拡張子のファイルになります。

 これは携帯電話用のコンパイラ(ARMコンパイラ)でコンパイルして作成します。作成方法については後述します。

認証ファイルが必要

 実機で動作させるためには、拡張子.sigの認証ファイルが必要になります。認証ファイルの作成方法については、各キャリアにお問い合わせください。

携帯電話用のモジュールの作成

 .modファイルは、ソースコードをARMコンパイラでコンパイルすることで作成します。

Qualcomm は ARM コンパイラとして、ARMのARM Developer SuiteやRealView Compilation Tools for BREWを使用することを推奨しています。

 オープンソースのGNU gccなどでコンパイルすることも可能です。

 本連載では RealView Compilation Tools for BREW を使用することを前提とします。

 .mod ファイルを作成するには、メイクファイル(メイクファイルについては後述します)が必要ですが、Visual C++ 6でBREW SDKアドインを使用すれば、メイクファイルを自動生成してくれます。

 以下にその手順を示します。

Visual C++ BREWアドインの設定

 以下の設定は一度だけ行えばよいです。

  1. Visual C++ 6のメニューから[ツール]-[カスタマイズ]を選択し、[カスタマイズ]ダイアログで[アドインおよびマクロファイル]タブを選択します。
  2. [アドインおよびマクロ ファイル]ボックスで、[ARMMakeBREWApp.DSAddIn.1]にチェックを入れ、[閉じる]ボタンを押します。
  3. Visual C++ に BREW SDK アドインのツールバーが表示されます。


メイクファイルの生成

 メイクファイルは、BREWアプリのプロジェクトのファイル構成が変化しない限り、一度生成すれば十分です。

  1. Visual C++ 6 を起動してBREWアプリのプロジェクトを開きます。
  2. [GenerateARMMakefile]ボタンを押すと、しばらくしてから「HelloWorld.mak Generated」というメッセージが表示されます。このとき、プロジェクトフォルダにHelloWorld.makというファイルが生成されています。


ビルド

 いよいよコンパイルを行います。

  1. Visual C++ 6 のメニューから [ツール]-[BREW ARM Make] を選択しますと、先ほど生成されたメイクファイルが実行され、ビルド処理が行われます。
  2. ビルド処理の結果は、Visual C++ 6のアウトプットウィンドウの [BREW ARM Make] タブに表示されます。ビルドに成功すると "0 error messages."と表示されます。ビルド処理の途中でエラーがある場合は、ソースコードを修正して再度ビルドしましょう。
  3. ビルドに成功すると、プロジェクトフォルダに拡張子.modのファイルが生成されているはずです。

メイクファイルとは

 メイクファイルについて説明しておきましょう。メイクファイルというのは、一連のビルド処理を記述した設定ファイルのことです。テキスト エディタで開いて編集することが可能です。

 BREWアドインを使用すると、メイクファイルの作成を自動的に行ってくれますので、あまり詳細を知る必要はありませんが、コンパイラのオプションをカスタマイズしたい場合などは、編集するとよいでしょう。

※BREWアドインが生成するメイクファイルはVisual C++に付属するツールであるnmakeで実行可能です。Visual C++ の [ツール]-[BREW ARM Make] メニューは、実際にはVisual C++に付属のnmakeを起動しています。

携帯電話へのインストール

 HelloWorldアプリを携帯電話で実行するために必要なファイルは以下になります。アプリでリソースファイルを使用している場合は.barファイルも必要です。

HelloWorld.mifMIF ファイル
HelloWorld.mod携帯電話用モジュール ファイル
HelloWorld.sig認証ファイル

 これらのファイルを携帯電話にインストールするには、"BREW AppLoader"というツールを使用しますが、このツールはQualcommの許可を得ないと入手することはできません。

[倉谷智尋, ITmedia]

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