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2008年03月17日 10時00分 更新

手のひらに乗るモバイルシアター──シャープ端末に搭載されたドルビーモバイルの秘密 (1/2)

シャープの「AQUOSケータイ SH905iTV」や「SH905i」には、世界で初めて“ドルビーモバイル”という技術が搭載された。映像と音にこだわって生まれたシャープの905iシリーズに、このドルビーモバイルは欠かせないものだった。
photo AQUOSケータイ SH905iTVとSH905iは、シャープとドルビージャパンの協力により生まれた

「うわっ。なにこれ!」

「これ、本当にケータイの音ですか?」

 シャープ製の最新FOMA端末「AQUOSケータイ SH905iTV」や「SH905i」に搭載された“ドルビーモバイル”の音を初めて聞いたとき、多くの人は冒頭のような驚きの声を発する。ポータブルオーディオプレーヤーなどで、普段音楽を聞き慣れている人でも、自然な広がりのある臨場感豊かな音には少なからず驚き、またその迫力に圧倒される。

 ITmediaの読者なら、「ドルビー」という言葉を一度くらいは耳にしたことがあるのではないだろうか。あるいは「DOLBY」と書かれたロゴを目にしたことがあるかもしれない。ドルビーの音響技術は、日常生活の中にさまざまな形で活用されている。例えば映画館では、周囲のさまざまな方向から音が聞こえてくるサラウンドサウンドの再生に「ドルビーデジタル」が採用されており、シアターの入口や映画の冒頭などでドルビーデジタルのロゴを見ることができる。またDVDは、ドルビーのサラウンド技術を採用した音声を収録しているものがほとんどであり、最近ではゲーム機にもサラウンドサウンドの搭載が進んでいて、ソニーのPLAYSTATION 3やマイクロソフトのXbox360などのゲームの音声にドルビーデジタルが、任天堂のWiiにドルビープロロジックIIが採用されていたりする。Blu-ray DiskやHD DVDのような次世代光ディスクには「ドルビーTrueHD」という名称の最新の音響技術が採用されている。

Photo ドルビーの技術年表。登場する名称は、どれもどこかで聞いたことのあるものばかりだ

 そんな“音のプロフェッショナル”であるDolby Laboratoriesが設立されたのは1965年。創業者のレイ・ドルビー氏がカセットテープのノイズリダクション機能、「Dolby Type-A noise reduction」を業務用に開発したのが最初だ。Dolby Type-Aノイズリダクションは、もとの音声データには悪影響を与えずに、業務用テープ録音で生じる背景ノイズ(ヒスノイズ)を抑える技術で、レコード会社を中心に導入された。これを民生用に応用したのがType-Bノイズリダクションで、カセットテープを使ったことがある世代なら、その名を覚えているだろう。

 そのドルビーの音響技術が携帯電話に搭載されるとどうなるのか。シャープ 通信システム事業本部 パーソナル通信第一事業部 商品企画部 主事の宮田雄介氏と、ドルビージャパン マーケティング部 移動体市場担当マーケティング・マネージャーの鬼沢和広氏に聞いた。

photo シャープ 通信システム事業本部 パーソナル通信第一事業部 商品企画部 主事の宮田雄介氏(左)と、ドルビージャパン マーケティング部 移動体市場担当マーケティング・マネージャーの鬼沢和広氏(右)

最上の映像に、最上のサウンド──“手のひらのモバイルシアター”

Photo 「AQUOSケータイの美しい音声を実現するためにはドルビーの協力が必要だった」と商品企画を担当した宮田氏

 世界初のドルビーモバイル搭載携帯電話 SH905iと、それに続くSH905iTVの開発陣が徹底的にこだわったのは、映像だけでなく音も美しい、という点だ。薄型テレビAQUOSの液晶から、携帯端末向けのNewモバイルASV液晶まで、液晶ディスプレイには絶対の自信を持つシャープがどうしても必要だと考えたのが、美しい映像に引けを取らない美しいサウンド。そこで、もともとAQUOSオーディオや1ビットデジタルオーディオなどで接点があったこともあって、ドルビージャパンに協力を要請した。

 シャープの宮田氏は、オーディオ分野でのドルビーの認知度が非常に高いことから、ドコモ向けに2世代目のAQUOSケータイを開発することが決まったとき、「音の良さを一番いい形で生かしてくれるドルビーさんの技術を使いたい」と考えたという。「いろいろ調査すると“いい音”とか“臨場感がある”といった部分でドルビーが支持されていることが分かった。特にAQUOSケータイのターゲットとするユーザー層には認知度が高く、AQUOSケータイとドルビーの両方の認知度が一緒に高まっていければいいと思った」(宮田氏)

 ドルビージャパンの鬼沢氏は、「ドルビーでずっと音にこだわって仕事をしてきた中で、携帯端末にドルビーの技術を入れるというのは初めての体験だった。オーディオ機器よりもずっと短期間で開発しなくてはならず、ペースを合わせるのが大変だった。ものすごい勢いで進化していく携帯電話の中で、SH905iTVやSH905iのドルビーモバイルは、モデルチェンジをしても新鮮さを失わないように配慮した」と振り返る。

 「ワンセグの最上位モデルという位置づけのAQUOSケータイ SH905iTVに、最上の映像だけでなく最上のサウンドも入れたい」──。シャープの開発陣の熱い思いは、鬼沢氏の「シャープさんはなかなか厳しい要求が多かった。リクエストもたくさんいただいた」という言葉にもよく現れている。シャープで携帯電話を開発している技術者の中には、以前はオーディオ機器の開発に携わっていたスタッフも在籍しているそうで、細かな部分にまで突っ込んで、こだわりを持っていい音を作り上げていった。

photo ドルビージャパンの鬼沢氏はSH905iTVの開発を振り返り、「ものすごくやりがいがあった」と話した

 「シャープさんは、ただ端末にドルビーの技術を載せるだけでなく、そこから先をどういい音に仕上げていくかにもこだわっていた。ドルビーとしてもものすごくやりがいがあった」(鬼沢氏)

 SH905iTVやSH905iの音づくりは、ドルビーモバイルの非常に細かなパラメーターの調整から行っており、しかも映像に応じた音質モードを用意しているため、微調整の繰り返しだった。視聴時間だけでも150時間を超え、パラメーターの調整やアンケートなどを何度も行い、携帯電話としては現時点で最上級の高音質な音が再生できるよう、追い込んでいったという。

 もちろんその音はSH905iTVやSH905iのスピーカーの特性に合わせたチューニングが施されている。「どんなにすばらしい効果をかけても、スピーカーで再生できなければ意味がない。その点SH905iTVやSH905iは、そのスピーカーでもっともいい音が出るような設定になっている」(鬼沢氏)。最終的な音の調整は、音の好みが偏らないように配慮し、米国のドルビー本社と日本の拠点、そしてオーストラリアにある開発拠点で、いろいろなジャンルの同じ楽曲を聞き比べ、モードを設定していった。まさにドルビーお墨付きのサウンドというわけだ。

 SH905iTVでは、iモーションやインターネットムービープレーヤー、FMトランスミッターなどでもドルビーモバイルが適用可能になっており、あらゆる視聴シーンでドルビーモバイルによる臨場感あふれる音が楽しめる。ディスプレイを縦にしても横にしてもステレオ感が得られるようなチューニングもしており、まさにコンサートホールやスタジアム、シアターで聞いているような音声が、ドルビーモバイルによって実現されている。

 鬼沢氏は「今までは、“携帯だからちょっとぐらい音が悪くてもしかたがない”と妥協して音楽を聞いていた人もいたかもしれない。しかし、ドルビーとしてドルビーモバイルという技術を作るに当たって、それではいけないと考えた。SH905iTVやSH905iは、携帯電話単体でも十分オーディオ機器のクオリティに達している。なんちゃってオーディオ機器ではない」と自信を見せる。

百読は“一聴”にしかず

PhotoPhoto シャープ アクオスギャラリー 市ヶ谷(左)とシャープ ハイテクノロジーホール 幕張(右)

 シャープではSH905iTVとSH905iのドルビーモバイルの効果を体感できるよう、端末とヘッドフォンを常設展示している。会場はシャープの「シャープ アクオスギャラリー 市ヶ谷」と「シャープ ハイテクノロジーホール 幕張」だ。関東圏以外のユーザーはなかなか足を運ぶのは難しいかもしれないが、興味を持ったらまずは実機でその音を確認してほしい。

 シャープ アクオスギャラリー 市ヶ谷の情報はこちらで参照できる。市ヶ谷駅のすぐ近くにあるのでアクセスしやすい。開館時間は午前10時から午後5時までで、毎週土、日、祝祭日及び会社定休日は休館。入場は無料だ。

 シャープ ハイテクノロジーホール 幕張はこちらから。海浜幕張駅から徒歩10分の距離にあり、開館時間は午前10時から午後5時まで。なお第2土曜日を除く毎週土、日、祝祭日及び会社定休日は休館となる。こちらも入場は無料。

 なお、一部の販売店でもドルビーモバイルを試聴できる場合がある。まずは最寄りの販売店で、SH905iTVやSH905iの試聴が可能かどうか、問い合わせてみてほしい。


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提供:シャープ株式会社
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年4月6日