ビジネスシーンに限ったことではないが、営業先など、普段なじみのない街に行く機会が多い人が重宝しそうなのが、「30min.おでかけ」アプリだ。こちらは実際にアプリを開発しているサンゼロミニッツの野々村さんから話を聞くことができた。
30min.おでかけは、起動すると現在地を取得し、最寄りの飲食店や注目スポットを、ブログなどの口コミ情報などとともに表示してくれる便利なアプリだ。現在地だけでなく、駅などから検索することも可能で、街の情報を収集するのに役立つ。例えば訪問先に少し早く着いてしまいそうな場合、30min.おでかけを使って近隣の時間つぶしができそうな店などを探せる。営業のあとで腹ごしらえをする際にも、近くにある目的に合ったおいしそうなレストランなどが簡単に見付けられる。
ちなみに野々村さんは、Androidに可能性を感じ、対応アプリを開発するという目的と、個人的な興味の両面からHT-03Aを入手したという。iPhoneアプリやWebベースでのサービスの開発も行っており、さまざまな環境で30min.おでかけのサービスを提供すべく、日々頭を悩ませている。
「Androidは、やはりアプリの制作において制限が少ない点が特長だと思います。また複数のアプリを同時に立ち上げられるので、ほかのアプリと連携しやすい点も魅力ですね。強いて言えば、ドコモさんにもっと踏み込んでいろいろなサービスを提供していただけることを期待しています」と話していた野々村さん。30min.おでかけの今後のバージョンアップにも期待が持てそうだ。
「Androidアプリの魅力は、開発者との距離が近いこと」とCさんや藤川さんがインタビューで言及していたが、実際Androidマーケットには、寄せられたさまざまなフィードバックを、かなり早い段階で反映してくれるアプリ(開発者)が多い。野々村さんも、ユーザーの声には常に耳を傾けていると話していた。
またビジネスシーンでは、あまり相手の年齢を気にすることなく付き合うことが多いとはいえ、ふとしたときに「あの人は何年生まれだったかな?」などという話になることがある。そんなときに思い出したいのが「年齢早見 日本語版」というアプリだ。
利用方法は単純で、元号と年数、西暦、年齢のどれかを選ぶと、自動的にほかの項目が表示される。昭和41年を選べば、それが1966年で、その人は現在43歳であることが分かるわけだ。「平成元年生まれは今何歳?」といった素朴な疑問にもすぐに答えが出せる。
普段はあまり意識していないものの、ふとしたときにあると便利なカレンダーも、多くのユーザーが待受画面に配置していた。ユーザーが多かったのは「tCalendarWidget 日本語版」だ。開発はタオソフトウェア。tRSSReaderと同じベンダーだ。
tCalendarWidgetを待受画面にウィジェットとして貼り付けると、アイコンに今日の日付が表示される。HT-03Aをスリープ状態から復帰させると時刻や日付は表示されるが、待受画面の右上、時計の下あたりにこのウィジェットを貼り付けておけば、ちょっとしたときにいつでも日付が確認できるようになる。
ちなみにプリインストールされているカレンダーアプリのアイコンは、常に31日表示のまま。tCalendarWidgetは、アイコンにタッチするとカレンダーが呼び出せるので、カレンダーアプリのアイコンの代わりに、tCalendarWidgetを置いておくのがよさそうだ。
このほかにも、ビジネスにプライベートに、役立つアプリがAndroidマーケットには多数ある。今回インタビューしたユーザーに聞いた便利なアプリをいろいろ紹介しよう。
システムエンジニアのCさんは、HT-03Aを主に外出中に利用しており、TwitterやRSSリーダーで情報収集をしているということだったが、実はWebページの簡単なメンテナンスもHT-03Aから行っているという。活用しているアプリは「AndFTP」だ。
「AndFTPは、自分が運営しているWebページをちょっといじったり、情報を更新したりする際に使っています。ちょっとした作業なら、これでも十分対応できるんです」(Cさん)
FTPクライアントを利用するシーンは、一般のユーザーには少ないかもしれないが、こんなこともできる、ということはぜひ知っておきたい。AndFTPは、FTPサーバを登録しておけば、プルダウンメニューから簡単に接続先を選んでアクセスできる便利なクライアントアプリで、ファイルのやり取りなどが簡単にできる。
余談だが、会社のPCなどではなかなか開きにくい2ちゃんねるをチェックするのに便利なアプリもAndroidマーケットですでに公開されている。「AnChan」という名の2ちゃんねるブラウザで、HT-03Aのタッチパネルやトラックボールで快適に操作できる。
HT-03AやAndroidのアプリに関する情報は、まだまとまっているところが少なく、情報を探すのにも一苦労、という意見がインタビューの中でも何度か聞かれた。そんなときに、意外と重宝するのがmixiのユーザーコミュニティや2ちゃんねるのスレッドだという。
2ちゃんねるには開発者自らも書き込みを行っているスレッドがあり、ユーザーとの対話の中から追加の機能が実装されたり、新たなアプリが生まれたりもしている。そんな現場を垣間見られるのも面白い。
このように、HT-03Aユーザーはさまざまなアプリを活用し、自分のAndroidケータイをカスタマイズしている。ここで紹介したアプリはほんの一部で、Androidマーケットにはすでに探しきれないほどのアプリが登録されている。今後有料アプリの配信なども始まれば、さらにその数は充実していくだろう。前回紹介したアプリの探し方などを参考に、ぜひ好みのアプリを探し出して、ケータイするGoogleTMことHT-03Aを自分好みにカスタマイズする楽しみを思う存分味わってもらいたい。
HT-03Aを使いこなしたいと考えているユーザーなら、購入時に店頭で案内があったとおり、パケット通信料の定額サービス「Biz・ホーダイ ダブル」への加入を済ませていることと思うが、もしBiz・ホーダイ ダブルに加入していなければ、加入の手続きをしておきたい。今回紹介した機能を使いこなしたり、Androidマーケットからアプリをダウンロードしたりする際には、すべてパケット通信が発生するため、定額サービスに未加入のまま利用してしまうと、通信料の請求が非常に高額になってしまう恐れがある。
Biz・ホーダイ ダブルは、スマートフォン向けのパケット定額サービスで、月々4650パケットまでは月額390円(税込)で利用でき、どれだけ使っても上限は5985円(税込)になる。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年9月23日