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5年以上の歳月をかけて実現:プチプチしない、切れないauのネットワーク 高品質の裏側 (1/2)

いつでもどこでもつながるネットワークを目指して、たゆまぬ努力を続けるKDDI。その努力は、ユーザーの「快適さ」にダイレクトに反映されるだけに、力は抜けない。「つながるau」のネットワークはどのようにして作られたのか。大内良久氏に聞いた。


 いつでも、どこでも快適に利用できるネットワークを作る――。それは通信事業者に課せられた責務ではあるが、実現するのは容易ではない。特に携帯電話のネットワークは、目に見えない「電波」を利用するだけに、ユーザーはその場で実際に使ってみるまで、そこが快適かどうか知る術はない。

Photo コンシューマ事業本部 コンシューマ事業企画本部 TFオフロード推進室長の大内良久氏

 それでも、多くのユーザーが満足できる快適なネットワークの構築に心血を注いでいるのがKDDIだ。特に都市部では、ビルの影や路地裏など、電波が入りにくい場所が多い。そうした場所への対応は、携帯電話サービスで利用するのに最適なことから「プラチナバンド」などとも呼ばれる700〜900MHz帯の電波をもってしても、限界がある。KDDIはもともと800MHz帯の周波数を中心に3Gのネットワークを構築し、2006年からは2GHz帯の周波数も重ねて利用することでエリアに厚みを持たせ、ユーザーがストレスなくサービスを利用できる環境を、5年以上の歳月をかけ整えてきた。

 エリアの品質を高めるための地道な努力とその成果を、KDDI コンシューマ事業本部 コンシューマ事業企画本部 TFオフロード推進室長の大内良久氏に聞いた。

時間と手間を惜しまず、高品質のネットワークを構築

ITmedia KDDIが展開するauのネットワークは、他社と比べてもとてもつながりやすいという声を聞きます。実際に同じ場所、同じタイミングで複数の事業者の回線を使うことは、普通の人はあまりないと思いますが、編集部であちこちでテストをしている中でも、auのネットワークは安定してストレスなく使えます。このauの「エリアの強み」には、どういった要因があるのでしょうか。

大内良久氏(以下大内氏) よく、KDDIは800MHz帯のプラチナバンドでサービスを展開しているので有利だ、なんて言われることがあるのですが、800MHz帯があれば万能というわけではありません。路地裏など電波が届きにくい場所は必ずあって、こうした場所には800MHz帯の電波でも浸透ないことがままあります。基地局をたくさん作るにも、切れないように干渉調整などが必要となるのでエリアが整備しにくいのです。特に都市部は800MHz帯の電波に2GHz帯の電波を重ねてカバーしているので、調整が難しく、基地局側の調整だけでなく端末の調整も必要です。マルチバンドを扱うのはとても難しいのです。

Photo マルチバンド(複数の周波数)でエリアがカバーされている場所では、切り替えのタイミングなどが難しいが、KDDIではチューニングによって快適に使えるようにしている

 マルチバンドの環境では、周波数をまたがって接続しなおす際に100ミリ秒くらいの無音が生じます。電波が切り替わったタイミングで、エリアの質が悪いとプチプチと音が途切れて聞こえたりします。通話中にこうしたプチプチ音が出ると、お客様は不満を感じますので、ここはこだわってチューニングをしています。

 社内では、「プチプチ音を感じる人の割合が、エリア内で5%未満にする」という目標を掲げ、エリアの質を高めてきました。現在ではそういうエリアが全国の99.7%にまで広がっています。お客様が「あれ?」と思わない状況を影で一生懸命作ってきました。

 マルチバンド運用で一番難しかったのが東海道新幹線です。今では、東京から新大阪までの約500キロを、時速300キロ以上で移動しながらでもほとんど切れないネットワークができています。東京・新大阪間は800MHzのエリアもあれば、2GHzのエリアもあって、異なる周波数のエリアを高速で走り抜けることになるため、端末と基地局にとってもかなりハードな条件ですが、ずっと通話し続けられるくらいの品質を実現しました。

PhotoPhoto こうした地道な作業を重ね、マルチバンド環境でのエリアの質は大幅に改善した

ITmedia エリアが良くなってきているのは、細かな調整を時間をかけて続けてきたから、ということですね。

通信が切れた状況の情報を端末から収集してエリアを修正

ITmedia 細かな調整というのは、具体的にはどのような対策をしてきたのでしょうか。

大内氏 KDDIでは、エリアを構成する要素は2種類あると考えています。1つは「エリアの質」で、もう1つが「エリアの容量」です。特にエリアの質は重要で、圏内なのにつながらない、といったことが極力起こらないようにしています。

 基本的に、電波が届くエリアというのは、基地局を中心とした円形に近い“面”で構成されるわけですが、どうしてもそこには穴、つまりつながりにくい場所が生じます。建物など、電波を遮るものがあると、そこから先に電波が届きにくくなるからです。その穴をいかに早く見つけ、お客様にご迷惑をおかけする前に修正していくかが、通信事業者としての勝負所だと思っています。

 そこでまず、これまで以上にお客様の声に耳を傾けるため、アプリやインターネット、auショップ、電話などから簡単に電波の改善要望をお送りいただき、24時間以内に訪問調査のご連絡をする「電波サポート24」というサービスを整備しました。

 ただ、それだけではお客様からご連絡をいただくまでエリアの穴が見つけられません。そこで車を走らせて電波状況を確認する「走行データ」や基地局の各種ログなど、通信品質に関連するデータを一元的に管理し、マップ上に表示できるシステムを開発しました。3Dマップを使ったシミュレーションシステムなども活用し、ビル陰や路地裏などの通信品質の改善を図っています。

 さらに、これはまだKDDIしかやっていないことですが、端末側で圏外の場所、あるいは圏内なのにつながらなかった場所を検出する仕組みを用意していて、この情報が一定量たまったら夜中にサーバに送る自動送信機能というものがあります。もちろんお客様に情報の送信に同意いただく必要はありますが、これによってお客様の手を煩わせなくても質の悪い場所を検知して能動的に改善しています。

PhotoPhoto auユーザーの「つながらない」という不満を解消するため、ユーザーから直接声を聞く仕組みを用意したのに加えて、端末にも情報収集の仕組みを用意しており、集めた情報でエリアの改善を適宜行っている

ITmedia 端末が、「ユーザーが不満を感じたであろう場所」の情報を収集しているわけですね。そこまでして情報を集めないといけないものなんですか?

大内氏 基地局から遠い場所など、電波が受かっていても端末からの電波が基地局まで届かずに切れてしまうことがあります。こうした「エリアの問題で接続が切れた」ケースは、基地局に電波が届いていないのでKDDIでは検出できないのです。お客様からクレームをいただいて、初めて切れたことが分かるわけです。そこで2008年からお客様の声に耳を傾ける仕組みを用意したところ、KDDIの認識とお客様の認識との間にギャップがあることが分かりました。私たちはつながっていると思っていたのに、お客様の所では電波が切れていたのです。

 この認識のギャップが、お客様の不満になります。これはまずいということで、まずはそういうお客様からご連絡をいただいた場所を改善していきましたが、それではお客様が先に電波が切れることに気付くことになり、通信事業者としては望ましくない状態でした。そこで端末からの自動送信機能を開発することにしたのです。

 この機能は2011年にようやく端末に載せることができました。この自動送信機能は、PCでエラーが出たときにリポートを送信する機能と似たようなものと考えていただくと分かりやすいかもしれません。

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提供:KDDI株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2012年8月31日

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