何でもつながるネットワーク,ソニーのあのペット型マシンも――NETWORLD+INTEROP幕張メッセで開催中のNETWORLD+INTEROP。会場で,無線LANでPCと連携するAIBOを見かけた。
ネットワーク関連の総合イベント「NETWORLD+INTEROP 2001 TOKYO」が,6月6日から8日にかけて千葉・幕張メッセで行われた。イベントホールでは,ネットワークにLANカードで接続されたAIBOも登場した。
AIBOは,ソニーの発売したエンターテイメントロボットで,写真のものは第2世代の「AIBO ERS-210」(5月7日の記事参照)。ネットワーク化の波はこのペットロボットにも及んだようで,このAIBOは無線LANによりPCと連携することが可能だ。 アプリケーションソフト「AIBO Messenger」を使えばAIBOがPCの電子メール着信を知らせ,アクション付きでメールを読んでくれるようになるほか,「AIBO Navigator」を使用すればPC上の操作パネルでAIBOを遠隔操作し,搭載したカメラで撮影したりできる。
実際に上記のアプリケーションを利用するにあたってはPCにIEEE 802.11b準拠の無線LANカードを装着し,AIBO側に専用無線LANカード「ERA-201D1」を装着する必要がある。また,各種アプリケーションソフトも別売り(各1万5000円)だ。 ネットワーク化の功罪今回,ネットワークに接続されたことで,AIBOはさらにコミュニケーション能力が増した。メールを読んでくれる機能などはペットの「新聞を取ってきてくれる」ところと通じるところがあり,親しみを覚えるのではないだろうか。6月11日にはAIBOホームページ上でオリジナル番組である「AIBO TV」が放映され,AIBOのさまざまな楽しみ方などが紹介されるという。 その一方で,やや心配な面もある。カメラにより盗撮に利用されるおそれが生じたのだ。ノタノタとしか動けず,およそ“隠し撮り”するには目立ってしょうがないマシンだが,PC上にはしっかりとAIBOの視点から見た画面が映し出されるので油断はできない。ただし,これについてはソニーが厳重な対策を講じている(6月8日の記事参照)。
ネットワークに接続されたAIBO。それによって人間とのつながりも,より密接に接続されることを期待したい。 [杉浦正武,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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