News | 2000年7月28日 05:20 PM 更新 |
メーカー系大手ISP(インターネットサービスプロバイダー)のソニーコミュニケーションネットワーク(So-net)は7月28日,個人向けサービスに月額2000円の定額無制限コースを9月1日より設置すると発表した。また,同時に現行料金プランの改定も行われる。@niftyやBIGLOBEなど,メーカー系ISPでは,ISDN常時接続サービス「フレッツ・ISDN」への対応に向けて,低価格な定額サービスの導入が相次いでいるが,料金プランについては「月額2000円」がスタンダードとなっているようだ。
プラン | 月額料金 | 利用可能時間 | 超過料金 |
ぽけっとコース | 500円 | 2時間 | 10円/分 |
わくわくコース | 1000円 | 5時間 | 3円/分 |
とことんコース | 2000円 | 無制限 | ― |
さらに,So-netでは料金改定に先立ち,8月1日より,新規ユーザーの登録手数料ならびに入会月の接続料を無料にする計画だ。
またSo-netでは,SOHO・中小企業向けコースでもサービスの見直しを行う。新たに月額2500円で時間無制限の「Dial Access NL」を新設するほか,15時間/月の「Dial Access 15」の料金を2000円から1500円に値下げするとともに,超過料金を10円/3分から3円/分に変更する。
フレッツ・ISDNへの対応や,料金値下げなどで消費者への訴求に懸命なメーカー系ISPだが,価格面でいうならば,無料ISPの動向も見逃せない。
無料ISPのライブドアは,今秋より同社のサービスにおいてフレッツ・ISDNが「無料で」利用可能になると発表。アクセスポイントは東京03地域に限定されるが,追加料金が一切請求されず,東西NTT地域会社に支払う4500円だけで常時接続が利用できるのは魅力的だ。ライブドアは,同社のWebサイト(www.livedoor.com)に掲載される広告収入により,接続サービスを無料化している。
こうした動きに対し,大手ISP各社は,「無料ISPはあくまでニッチサービスであり,それだけをメインに使うユーザーは少ないはず」と口をそろえる。また,@niftyの渡辺武経社長は,「米国では,AOLと無料ISPのNetZeroが共存しており,直接の競合関係にはない」と強調した。
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[中村琢磨,ITmedia]
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