News 2000年8月1日 07:48 PM 更新

イーズ・ミュージックは8月下旬1000曲でスタート

ソフトバンク・イーコマースの宮内謙社長は同社の事業戦略説明会で,音楽配信事業を8月下旬より開始することを明らかにした。

 ソフトバンクの電子商取引関連事業統括子会社であるソフトバンク・イーコマースは8月1日,都内ホテルで事業戦略説明会を開催。その中で宮内謙社長は,今年6月に開始予定であった音楽配信サービスのイーズ・ミュージックについて,「8月下旬より1000曲のラインアップでスタートする」と明らかにした。ただし,価格体系や配信方式については触れなかった。

 イーズ・ミュージックは,ソフトバンクグループやミュージシャンの向谷実氏などが昨年12月に設立(11月11日の記事参照)した音楽配信サービスの会社で,ソフトバンクの孫正義社長が「(価格は)1曲100円程度を予定している」と発言し,話題となった。今年3月には,日本音楽著作権協会(JASRAC)が提唱する次世代著作権管理システムプラン「DAWN2001」(6月3日の記事参照)に準拠するシステム仕様を構築している。

「タイムマシン経営で失敗したことはない」

「タイムマシン経営に死角なし」と宮内謙ソフトバンクEC社長
 宮内社長はソフトバンクECの事業方針について,今後も米国のビジネスモデルを2〜3年遅れで輸入するタイムマシン経営がメインになると強調。「米国で成功したビジネスモデルをローカライズすれば必ず成功する。今まで失敗したことはない」と強気だ。ソフトバンクECはこれまで,オンライン小売りサービスのイーショッピングなど,B2CタイプのEC事業を中心に展開してきたが,宮内氏によれば,今後はB2B関連事業への投資を集中的に行う計画だという。

 また同氏は,先月立て続けに「ダイヤモンド・ドットコム」ならびに「プライスライン・ドットコム」という2つのEC企業の設立を発表したことについて,「(タイムマシン経営とは)合弁企業を立ち上げるだけと思われるかもしれないが,今は大事な種まきの時期だ。ここでやっておかなければ,2年後に大きな差がつく。今後は,グループ企業間で顧客情報などを共有することでサービスの向上に努め,成長段階に入る」と述べた。

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[中村琢磨, ITmedia]

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