富士通,Crusoeを搭載の小型モバイルノートPCを発表富士通は,Crusoeを搭載したA5サイズの横長モバイルノートPC「LOOX」シリーズ2機種を発表した。Crusoeの低消費電力性を生かし,バッテリー持続時間は標準で4時間弱となっている。富士通は9月25日,米TransmetaのCPU「Crusoe」を搭載したモバイルノートPC「FMV-BIBLO LOOX」(ルークス)シリーズを発表した。同じくCrusoeを搭載した新機種が発表されたばかりのソニー「バイオC1」(9月8日の記事参照)と同様の小型横長サイズで,バッテリーは標準で4時間近く持続するという。ラインアップは,モバイル向けの小型軽量タイプと,DVD-ROMドライブを搭載したタイプの2機種。また本体にDDIポケットのPHS「H"」モジュールを搭載したモデルも用意される。価格はオープン。 Crusoe搭載PCで正式発表されたのは,バイオC1に続き2番目。富士通は6月に開かれたPC Expoで,Crusoeを搭載したマザーボードを技術展示していた(6月28日の記事参照)。 LOOXシリーズは,小型軽量タイプの「S5/53W」「S5/53」と,DVD-ROMドライブ内蔵の「T5/53W」「T5/53」の2機種4モデルが発売される。 S5/53はモバイルに機能を絞りたことで,1キロを切る軽量化に成功した。本体は横長の“A5コンパクトサイズ”で,バイオC1の最新機種(幅243×奥行き153×30ミリ,約980グラム)とほぼ同じ大きさと重さだ。搭載CPUは2次キャッシュが256KバイトのCrusoe TM5400/533MHz。バッテリー持続時間は標準バッテリーで約4時間。さらにバッテリーを増設すれば,それぞれ約8時間(同約7.5時間)と長時間の連続駆動が可能になる。 S5/53Wは,S5/53の本体にH"用の通信モジュールを内蔵したモデル。DDIポケットと契約(オンラインサインアップも可)すれば64Kbpsの高速IPデータ通信を利用できるようになる。その分,バッテリー持続時間は若干減っており,標準バッテリーで約3.7時間,大容量バッテリーで約7.5時間となっている。
店頭での実売価格は,両モデルとも16万円前後と予想される。 T5/53シリーズはS5/53と同様の横長デザインだが,DVD-ROMドライブの搭載と液晶ディスプレイの大型化で,S5/533と比べ幅が約2センチ,奥行きが約3センチほどサイズが大きい“A5ファイルサイズ”となっている。CPUはCrusoe TM5600/533MHz。S5/533のTM5400と動作クロックは同じながら,2次キャッシュメモリが2倍の512Kバイトに強化されている点が異なる。AV機能を重視し,インタフェースとしてIEEE 1394端子やNTSC映像出力端子(S端子)が加わっている。またS5/53シリーズと同様,T5/53にH"モジュールを搭載したT5/53Wも用意される。
店頭実売価格は両モデルとも21万円前後となる見込み。 モバイルノートPCの選択肢が広がるCCDカメラを内蔵するなど,PCの“楽しさ”を追求したCrusoe搭載バイオC1(ドライブなしモデルの実売予想価格は20万円前後)に対し,富士通からはモバイル用途に機能を絞って低価格化したS5/53シリーズ,DVD再生が可能なT5/53シリーズが登場。コンセプトは異なるとはいえ,互いにいいライバルになりそうだ。 Crusoe搭載PCでは,富士通とソニーのほか,日立製作所が年内にノートPCとインターネット端末を発表する計画(9月7日の記事参照)。また米IBMやNECも開発を表明している(6月28日の記事参照)。今年初頭にベールを脱いだばかりの新参CPUだったCrusoeだが,年内には早くも搭載製品が出そろう模様で,モバイルPCの選択肢も今後はさらに広がりそうだ。 両機種の主な仕様は以下の通り。
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