News | 2000年11月30日 07:53 PM 更新 |
Crusoeの一部ロットに不具合が見つかった問題で,ソニーが追加情報を公開した。障害が発生する可能性のあるシリアル番号を公表するとともに,問題が確認された場合はCPUを無償交換するという。
ソニーが販売しているCrusoe搭載ノートは,「PCG-GT1」「PCG-C1VJ/BP」「PCG-C1VJ」の3機種。いずれも問題が指摘された「TM5600/600MHz」を搭載しているが,現時点ではPCG-GT1に関してのみ,ユーザーから7件の問い合わせを受けているという。トラブルの内容は,「システムリカバリーCD-ROMを使ってOSを出荷状態に戻す作業をした際,ストリームリードエラーが出て動作が中断する」というもの。
ソニーは,原因となるロットが,どの範囲で使用されているかについて絞り込み調査を行ったが「現時点では,実際には問題のないものも含む広い範囲でしか推定が行えない状況だ」という。ただし,下記のシリアル番号以外の製造分には,該当するCPUを使用していないことが確認された。問題が生じる可能性のある製造分は以下の通り。
PCG-GT1
28311000 1100151〜28311000 1103382
PCG-C1VJ/BP
28316100 1208551 〜 28316100 1214434
PCG-C1VJ
28316000 1108840〜28316000 1114254
ソニーでは,ユーザーに対して「症状が確認された場合には,点検を行った後,CPUを無償で交換する」としている。受付窓口は「VAIOカスタマーリンク」。受付時間は平日午前10時〜午後8時,土日祝日は午前10時〜午後5時まで。
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PCG-GT1は,10倍ズームレンズ付きカメラと一体化したデザイン。11月18日の発売以来,既に2200台を出荷している |
一方,同じくCrusoe搭載ノートPCを出荷している日立製作所も広報発表を行った。同社は,10月30日から「FLORA 220TX」を販売しているが,「11月30日午後4時現在,Crusoeに起因するとみられる不具合が発生したという報告は受けていない。今後もTransmetaと連絡を取りながら,詳細な確認作業を進めていく」という。また,富士通は「該当するCPUは使用していないので問題はない」と話している。
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