News 2000年12月15日 10:43 PM 更新

電気通信審議会の一喝? NTT東西がDSL接続料金をさらに安く

NTT東西地域会社は,11月14日と12月12日に認可申請した接続料金案を補正した。フレッツ・ADSLは200円値下げされている。

 NTT東西地域会社は,11月14日と12月12日に認可申請した「フレッツ・ADSL」などの接続料金案を変更し,さらに値下げした補正申請を行った。これは,電気通信審議会から郵政省に対し,料金を変更すべきであるという答申が出されたため。これまでに申請した接続料金は,NTT以外のADSL事業者などに不利であるという声が上がっていた(12月12日の記事を参照)。なお,再申請によるサービス日程の変更はない。

 補正申請では,ADSL事業者などが自社のスプリッタを利用し,電話重畳する場合で1回線あたり187円と大幅に値下げされた(11月14日の申請時は410円)。ただし,11月の申請時に,DSL回線管理運営費(339円)や回線故障受付費(41円)として410円に含まれていた金額のうち,管理運営費(80回線ごとに128円)と故障受付費(41円/回線)が別途設定された(故障受付費はオプション)。また,回線申し込み時には,別途800円のDSL回線申し込み手続き費用が必要になった。

 この補正申請が通れば,DSL事業者を経由したサービスは,1回線あたり月額190〜230円程度の接続料で済む計算になる。11月に申請した410円は結局適用されていないため,現在でも接続料金は800円のままだったが,これが一気に4分の1になる計算だ。

フレッツ・ADSLは200円値下げ

 フレッツ・ADSLでは,12月12日に申請した1回線あたり4800円(電話重畳の場合)という料金が200円値下がりし,4600円になっている。また,電話重畳しないケースでも,やはり200円下がって6200円となった。

 このほか,同じく12月12日に申請したISP向けの接続料金も一律200円値下げされている。ただし,今回の変更に伴い,「フレッツ・ADSL」およびADSL接続サービスにも初期費用として800円の契約料が追加された。

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関連リンク
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[芹澤隆徳, ITmedia]

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