News 2001年6月15日 11:55 PM 更新

RC1登場間近のWindows XP,ビジュアル的には完成の域(1/2)

来週米国で開催されるWindows XPのプレス向けプレビューを前に,Windows XP最新ビルドの「ビジュアル面」をチェック

 リリース候補版の配布が近いWindows XPの「Build 2486」に触れる機会を得た。米Microsoftは来週,米サンフランシスコでWindows XPのプレビューイベントを報道関係者向けに開催する予定。その日を契機に,数多くのWindows XPに関連する情報が飛び交うことになるだろう。

 Windows XPのベータ版は,MP3エンコーダの有無やMSN Messengerの名称変更,ならびにパスポートサービスのOSへの取り込みなど,細かな点で機能の揺れはあるものの,基礎的な機能に関する変化はほとんどない。話題に上ることが多いメモリ消費量に関しても,ベータ2以降でかなり削減され,動作は以前よりも軽快さを増している。もっとも,減ったとはいえ少なくていいというわけではない。Windows 2000プラスα程度のメモリ消費量と考えればいいだろう。ログアウトせずに複数ユーザーが切り替えて利用する場合には,さらに若干のメモリを必要とする。

 内部的な機能については来週以降にMicrosoftの話を交えながら伝えるとして,ここではWindows XPの開発途中版である「Build 2486」と,広く紹介されているベータ2との間にある,主にビジュアル面での違いを画面ショットをもとに紹介していくことにしたい。

細部のディテールをブラッシュアップ


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 Windows XPの新しい外観については,さまざまな意見が出ているようだが,最近のBuildになってカラースキームが変更可能になり,また画面を構成する各要素のサイズを細かく変更できるようになった。ベータ2では色はもちろん,タイトルバーの太さなどをいっさい変更できなかった。また,一部に残っていた古いアイコンデザインも影を潜め,すべてフルカラーの新しいアイコンへと変更されている。デフォルトの壁紙も,Whistler時代に使われていた赤い砂漠の写真からWindows XPのロゴへと移り変わっている。


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 さらにMac OSライクなデスクトップアイコンの仮想グリッドも用意された。アイコンの位置がグリッドに合わせて自動的に配置される。また,アイコンテキストの背景は透明になり,文字の向こう側に壁紙が透けて見えるようになっている。テキストが見やすいように,文字の周りにはうっすらとした影が付くようになっている。


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 スタートメニューのプログラムランチャーが記憶する起動履歴は,ベータ2の最大9個から最大30個へと大幅に増えた。スタートメニューとの機能的な重複を避けるためか,クリーンインストールではタスクバーのクイックランチャー機能もオフになっている。


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 Windows Media Player 8が,これまでMicrosoftがデモしてきた外観のものになったのも違いだ。ベータ2ではWindows Media Player 7と同じユーザーインタフェースになっていたからだ。

 またWindows XPのシェルに内蔵される画像ビューワの性能が大幅に向上している。画像の先読みを自動的に行うようになり,またJPEGの展開も高速になったことから,サードパーティ製の画像ビューワ並の快適さで画像を閲覧できる(もっとも,機能的な変化はないため,サードパーティ製画像ビューワが不要になったわけではない)。リムーバブルメディアを検知して画像取り込みのウィザードを起動する機能と合わせ,デジタル画像の扱いはかなり楽になった。

 CD-R/RW対応機能では,ブランクCD-Rを挿入すると自動的にCD-R書き込み用のフォルダウィンドウを起動するためのポップアップウィンドウが開くようになり,CD-Rユーザーの便宜を図っている。

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