News | 2001年6月19日 11:28 PM 更新 |
沖電気工業は6月19日,ADSL(非対称デジタル加入者線)技術を利用してデータと音声を統合した構内ネットワークの構築を実現する「構内ADSLソリューション」を発表し,同日より発売を開始した。既設の電話配線を利用するため,構内ネットワークシステム構築が安価に実現できるという。
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構内ADSLソリューションのシステム |
構内ADSLソリューションは,ADSLモデム,スプリッタ,センター装置のDSLAM(Digital Subscripber Line Access Multiplexer)で構成されている。DSLAMは複数台のxDSLモデムを収容可能で,ルータへのデータ多重出力機能を持つことから,ボックス型モデムを複数台設置するよりも,省スペースで低コストなシステム構築が実現できるという。
DSLAMからADSLモデムまでの距離は,最長5キロメートルまで延長でき,広範囲のネットワークを構築することが可能。同社が提供するCTIソリューション「CTstage」やVoIPソリューション「IPstage」と連携し,IP電話やMPEG4技術による監視システムなど,さまざまなアプリケーションで活用できるという。
DSLAM「DL80DA-IDSLAM」が56万円,ADSLモデム「DL10MA-ATU-R」が6万8000円,スプリッタ「DL10SA-SPLITTER」が1500円となっている。3年間で3万セット(DSLAM1台を1セットに換算)を販売目標としている。
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情報通信ネットワーク事業部商品企画統括部担当部長の小西友和氏 |
同社情報通信ネットワーク事業部商品企画統括部担当部長の小西友和氏は,ADSLの市場動向について「今年度から来年度にかけてADSLエリアが拡大。ADSL加入者数も大きく伸び,2001年度には200万を超えるだろう」と語る。
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インターネット接続サービスの動向。ADSL市場が拡大する |
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構内ADSLの市場規模予測 |
2001年度末には1000億円市場に成長するというADSLのマーケットだが,その中の構内ADSLの市場規模について小西氏は「企業以外にも,インターネット対応のホテルやマンションの需要が特に拡大し,構内ADSL需要も急増するとみている。2001年度には150億円,2002年度には300億円規模となるだろう」と予測する。2003年以降は,光サービスが本格化することでADSL市場も徐々に沈静化するとみられるため「ここ2〜3年が構内ADSLの旬」という。
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