News | 2001年8月30日 11:59 PM 更新 |
日本ゲートウェイは昨日(29日),国内事業を閉鎖すると発表した(8月29日の記事参照)。同日付けで製品販売ならびにマーケティング活動を停止しており,直営店の「ゲートウェイカントリー」も全店が閉鎖された。
この“ゲートウェイショック”から一夜明けた8月30日,閉鎖されたゲートウェイカントリーに,次から次へとユーザーが訪れている。
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ゲートウェイカントリーを訪れる人びと |
JR秋葉原から徒歩5分ほど,銀座線の末広町出口すぐの場所にあるのが「秋葉原ゲートウェイカントリー」だ。扉に営業活動終了を知らせる張り紙がある。
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国内事業閉鎖を告げる張り紙(拡大写真) |
内側から黒いビニールがかけられている店内には,人の気配はない。黒いビニールの向こうには,営業してたときと同じようにPCがそのまま展示されていた。
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PCがそのまま展示されている。なんか寂しい…… |
秋葉原のお店の前には,午後1時前後の30〜40分間ほどいたのだが,その間だいたい5分おきぐらいに人が訪れていた。PCユーザーにとって,いかにショックな出来事だったがうかがえる。彼らの声をちょっと聞いてみた。
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湿度が高く蒸し暑い陽気にもかかわらず,次々と人が訪れていた |
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わざわざ自転車を止めて,食い入るように張り紙を見つめる人も…… |
1年前にPerformanceシリーズを買ったという20代の男性。
「昨日,某ネットニュース(ZDNetではない……)で知り,秋葉原へ買い物に来たついでに寄った。少し前からサポートページがつながりにくくなっていたので,おかしいと思っていた。外資系企業だから即撤退もしょうがないのでは。そろそろ買い替えようと思っていたので,それほどショックではない。でも,もうゲートウェイは買わない」。
友人がゲートウェイユーザーだという30代の会社員。
「仕事の訪問先に行く途中に寄ってみました。携帯電話をゲートウェイカントリーの方へ向けて何をしているのかって?。張り紙がされた店の様子を“写メール”で友人に送っていたんです。友人は1年半前に,ゲートウェイネットへの同時入会で5万円安く買ったんだけど,ネット契約の“シバリ”が3年間あるので今後のサポートを心配しています」。
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JR秋葉原駅の電気街口にある案内表示は,30日の時点でそのままだ |
一方,新宿ゲートウェイカントリーには,閉鎖決定の前日(8月28日)にPCの見積書を作ってもらったという初老の男性に話を聞くことができた。この見積書が作られた時間は,午後4時16分。お店の営業時間は午後8時なので,閉鎖4時間前の状況を知る貴重なユーザーだ。
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新宿の店舗にも,多くの人が訪れていた |
昨日の夕刊でニュースを知り,ビックリして駆けつけたというこの男性によると,閉鎖前日にも関わらず28日の同店舗は人で賑わっていたという。「店内のスタッフにも,それらしい雰囲気は全然感じられなかった。社内統制がしっかりとれていたのか,さもなくば知らされていなかったのだろう」(男性)。
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閉鎖前日に作られた見積書(拡大写真) |
特に見積書を作ってくれたスタッフの対応はとても良かったようで「見積もりされたPCの購入も真剣に検討してた」という。しきりに閉鎖を残念がっていた。
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