News 2001年9月13日 11:59 PM 更新

オリンパス,500万画素CCDのデジタル一眼レフや合成機能付きモデルも

オリンパスは,500万画素CCD搭載のデジタル一眼レフカメラ「E-20」ならびに200万画素CCD搭載のエントリーモデル「C-2」を発売する。C-2は合成機能付きだ。

 オリンパス光学工業は,11月中旬にデジタル一眼レフカメラの「CAMEDIA E-20」(22万円)を発売する。E-20は,昨年10月に発売された「CAMEDIA E-10」の上位機種にあたるフラッグシップモデルで,新たに,2/3型の500万画素CCDを採用している(E-10は2/3型400万画素CCD)。


外観はE-10とほとんど変わらない。一部ロゴのカラーが金色になったくらい

 基本的な作りはE-10と同等だが,E-20では新たに,IS(インタレーススキャン)方式に加え,PS(プログレッシブスキャン)方式でもCCDからデータを読み出せる「ハイブリッドスキャン機能」を搭載している。

 PS方式を選択した場合,1/4000秒のシャッタースピードで撮影することが可能。さらに,マニュアル/シャッタースピード優先モードでは,1/18000秒に対応し,「ライティングをうまくやれば,“ミルククラウン”を撮ることもできる」(オリンパス)という。


ハイブリッドスキャン方式の仕組み。IS方式ではデータを2回に分けて読み出すのに対し,PS方式の場合は1回で読み出しを完了することでシャッタースピードの高速化を実現している。代わりに,画素数は通常の半分(約250万画素)となる

 なお,E-20はE-10の後継ではなく上位に位置する製品。E-10とは併売される予定。

 E-20の主な仕様は以下の通りだ。

製品名 CAMEDIA E-20
撮像素子 2/3インチ原色インタレース500万画素CCD(有効画素数は524万画素)
記録画素数 2560×1920/1792×1344/1280×960/1024×768/640×480ピクセル
記録方式 JPEG(DCF)/TIFF/RAW,DPOF対応
レンズ 9〜36ミリ(35ミリ換算で35〜140ミリ相当),F2〜2.4,フィルター径62ミリ,マクロ時の最短撮影距離:20センチ
測光方式 デジタルESP/TTL中央重点/スポット
露出制御 プログラム/シャッター優先/絞り優先/マニュアル,露出補正:+/-3EV(1/3ステップ)
シャッタースピード(インタレースモード) 2-1/640秒
シャッタースピード(プログレッシブモード) 2-1/4000秒,1/18000秒(シャッター優先),60-1/640秒(マニュアル),60-1/18000(マニュアル)
ホワイトバランス TTLフルオート/プリセット7段階/ワンタッチ
感度設定 (ISO)80/160/320/オート
オートフォーカス アクティブ方式とコントラスト検出方式のデュアル
フラッシュ オート/赤目軽減/発光禁止/スローシンクロ/後幕シンクロ
ファインダー TTL一眼レフ(視野率95%,視度調節付き)
液晶ディスプレイ 1.8インチTFT
記録メディア スマートメディア(128Mバイト対応)/コンパクトフラッシュ(Type I/II)/マイクロドライブ
外部コネクタ DC入力/USB/ビデオ出力/外部フラッシュ/アクセサリーシュー/リモートケーブル
電源 リチウム電池(CR-3V×2),単3型(ニッケル水素,ニカド,アルカリ)×4/リチウムポリマー充電池
サイズ 128.5(幅)×161(奥行き)×103.5(高さ)ミリ
重さ 1050グラム(本体のみ)
同梱品 16Mバイトスマートメディア,ストラップ,レンズキャップ,レンズフード,ビデオケーブル,リチウム電池パック(CR-V3)×2
価格 22万円

 また同社では,エントリーモデルの新製品として,9月28日に「CAMEDIA C-2」(4万2000円)を発売する。C-2は,従来モデル「CAMEDIA C-1」の後継機種で,214万画素CCD搭載の単焦点デジタルカメラだ。


デザインはC-1とほとんど変わらない

 C-2は,ボタン配置など若干の変更はあるものの,基本的にはたまご型のレンズバリアを利用したC-1のスタイリッシュなデザインを踏襲。内部回路の改善により,連続で約5000枚,実使用環境(フラッシュ50%,2枚連続撮影後10分間放置)では約500枚の撮影が可能になった。起動・再生スピードも高速化が図られたという。

 また,撮影機能では,新たに「合成ツーショット機能」を搭載。これは,連続して撮影した2枚の画像を左右に並べて1枚の画像として表示するというもの。合成について細かい設定を行うことはできないが,アイデア次第でデジタルカメラの新しい使い方が生まれそうだ。画像編集としてはほかに,モノクロ/セピアカラーへの変換機能,リサイズ/回転機能,動画ファイルのインデックス作成機能を備える。

 C-2の主な仕様は以下の通り。

製品名 CAMEDIA C-2
撮像素子 1/2.7型214万画素CCD(有効196万画素)
記録画素数 1600×1208/1600×1200/1024×768/640×480ピクセル
記録方式 静止画:JPEG(DPOF対応)/動画:Quick Time
レンズ 5.5mm(35mmカメラ換算で36mm相当),F2.8,4群5枚
デジタルズーム 2.5倍(640×480ピクセルの場合は5倍まで対応)
測光方式 CCDによるデジタルESP方式,スポット測光
露出制御 プログラム,露出補正(+/-2EVまで,1/2ステップ)
シャッタースピード 1/2〜1/800秒(メカニカルシャッター併用)
ホワイトバランス フルオートTTL,プリセット(4種類)
ファインダー 実像式
液晶モニタ 1.5型TFTカラー
記録メディア スマートメディア(128Mバイト対応)
電源 リチウム電池(CR-V3)×1,単3形(ニッケル水素,ニカド,アルカリ)×2(
サイズ 110(幅)×62(高さ)×35(厚さ)ミリ
重量 165グラム(電池とカード別)
価格 4万2000円

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[中村琢磨, ITmedia]

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