News 2001年9月20日 11:40 PM 更新

猛威を振るうNimda,PC EXPOにも波及

WORLD PC EXPO期間中に降ってわいたNimda騒動。おかげでセキュリティ関連ブースは盛況だが,出展企業の中にはNimda被害者も……。

 SirCam,CodeRedに続いて“Nimda”が猛威を振るっている。そのためか,WORLD PC EXPOでも,セキュリティやウィルスへの関心が来場者の間で非常に高かったようだ。


シマンテックのブース。多くの人が足を止めていた

 WORLD PC EXPOでは,第3ホールにセキュリティソフトメーカーのシマンテックとトレンドマイクロのブースがある。この第3ホールは,ビジネスソフトメーカーのブースが集まった「ネットビジネス2001」エリアだ。一昨日からのNimda騒動に加えて,SirCamやCodeRedなど昨今のウィルス騒ぎも手伝ってか,両ブースともに周囲ブースよりも2〜3倍は多い人を集めていた。


ブースの壁には,Nimdaを警告する張り紙も……

 「初日(9月19日)はSirCamやCodeRedの問い合わせが多かったが,今日(9月20日)は一般紙でも報じられたこともあってNimdaに質問が集中している」(シマンテック)。

 「初日から予想以上の来場者で驚いている。今回は特に,立ち止まってデモンストレーションを真剣に聞いているユーザーが多いのが印象的」(トレンドマイクロ)。

 シマンテック,トレンドマイクロ両社ともに,ブース前面のデモンストレーションコーナーでNimda情報を来場者にアナウンスしている。また,Nimdaの検出・駆除ソフトを両社のホームページ上で提供していることをアピールしていた。


Nimda対策を盛り込んだトレンドマイクロのブースデモ

 WORLD PC EXPOでは,インターネットに接続して展示を行っているブースも多いが,昨日(9月19日),このネットに接続したPCの中に,Nimdaに感染してしまったケースが発生した。「数件のメーカーから,“展示PCがNimdaに感染してしまったので駆除して欲しい”との依頼があった」(シマンテック)。

 “インターネットを軸にした先端技術”を集めた展示会で,ウィルスの恐怖におびえるとは皮肉な話だ。

 今回のNimdaは,企業やホームユーザーだけでなく,学校や病院,役所など公共機関にも影響が広がっている。セキュリティソフトメーカー各社は明日(9月21日)より,Nimdaウィルス対策の緊急セミナーを開催する予定だ。

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[西坂真人, ITmedia]

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