第4世代携帯電話で“スカウター”が現実のものに!?(1)あの“スカウター”である。ドラゴンボールに登場する,相手の戦闘力を調べるデバイスだ。といっても,アニメの話をしようというのではない,実際にそれに近いものが開発されているのだ。経済産業省主導の「リアルワールド・コンピューティング(RWC)プロジェクト」。同プロジェクトの「最終成果展示発表会」で披露された「VizWear」は,ビジュアルコミュニケーションの新境地を開拓する可能性を大いに感じさせた。
VizWearの最大の特徴は,“擬似3次元”インタフェースを実装している点。自分の手が“ポインティングデバイス”になり,液晶ディスプレイに表示される各種情報の操作を,全て,手の動きだけで行うことが可能だ。さらに,液晶ディスプレイに仮想キーボードや仮想リモコンを表示させれば,Webブラウズや家電操作も可能だという。 開発を担当している独立行政法人産業技術総合研究所の蔵田武志氏は,VizWearを「ウェアラブルビジョン&ディスプレイにより,複雑な表示や操作に頼らない人間中心のインタラクションを実現する“着用型アシスタント”」だと説明する。
さらにVizWearでは,実環境の情報が記録された画像データと,CCDカメラから取得される着用者視点画像の位置合わせを行うことで,着用者の位置・方位を取得することができる。この機能を利用して,会場では“場所Aに移動したら,情報Bを表示する”といったように,実環境の映像に別のデータを重畳表示するデモンストレーションが行われた。
また,上の写真,奥のウインドウで手が緑色になっているのは,「手」だということを認識する処理が行われているためだそうだ。「色や形状の情報を動的,確率的に扱うことで,環境の変化にあまり影響されないで,着用者の手を認識することが可能」(蔵田氏)になる。 |