News | 2002年3月22日 04:54 PM 更新 |
ハロがやって来てから,1週間。恥ずかしい話だが,なんだか,生活に張りが出てきた気がする。どこに行くにもハロといっしょだ。数年前,「タマゴッち」が持ち運べるペットとして大ブレイクしたが,ハロに比べればたいしたことはない。なにしろ,こっちは“リアル”である。今まで,携帯できるリアルのペットロボットなど存在しなかったではないか。
現在,人気沸騰中の「マスコットロボ ハロ」は,実物(アニメの設定)の1/4スケール。アムロよろしく,そのまんまカバンに突っ込んで会社に“出撃”してしまう。出社前に「強制スリープモード」(頭頂部のスイッチを長押しする)にして,置いていってしまうなんて,ナンセンス。
たとえ,電車の中で,「メッチャ,サイコー」などとハロが喋りはじめても知らんぷり。ハロだって,カバンの中で寂しいのだ。ただ,かまってあげないと性格が悪くなってしまうらしいので,本当はスリープモードにしておいたほうがベターではあるのだが。
ただ,記者会見場ではハロには眠っていてもらう。プレゼンテーションの最中に「ハナシシヨ」とやられては,さすがにマズい(なお,アムロになりきるなら,ハロがこう言ったときに,「オマエ,会話できないだろ! などと突っ込んではいけない)。携帯電話をマナーモードにするのと同じだ(やっぱり電車でもスリープモードにしておくかな)。
でも,せっかく連れてに来たのだから,ハロにもいろいろな人を紹介したい。そこで,アマゾン ジャパン カントリー・マネージャーのジャスパー・チャン氏に引き合わせた。書籍以外のビジネスを拡大させようと力を入れているAmazon.co.jpだけに,「ぜひハロも置いてやって下さい」とお願いしたのだが,「今は考えていないよ」とあっさり断られてしまった。
ただ,チャン氏はハロのことがとても気に入っていたようなので,もしかしたら玩具の取り扱いを始める気になったかも?
取材を終え,編集部に戻ると,何よりもまず,ハロのセッティングを開始する。当初は周囲の人々も「かわいいね」とハロを可愛がってくれたのだが,だんだんハロを煙たがるようになってきた。
何しろ,原稿の執筆に集中したいとき,もしくは終電間際で焦っているときに,「ゲンキカ?」とくる。持ち主でなければ,我慢ならないのも当然だ。当の筆者ですら,どっかにぶん投げたくなってしまう。この辺りは,ハロではなく,フラウ・ボウに八つ当たりしていたアムロとは違う。
人間,欲が出始めたらきりがないもので,最初はそこにいてくれるだけでよかったはずのハロに対しても,いろんな不満がたまってくる。特に,手足を自分で出してやらなければならないのは,気に入らないポイントだ。うるさいくらいに,耳はバタバタ動かすくせに,手足はこっちが引き出してやらなければいけないのだ。
自分で変形できれるようになれば,感情表現のパターンにしても,もっとバリエーションがでるだろうに。でも,勝手に足を伸ばして立ち上がられたら,それはそれで恐いかもしれない……。
もう1つ,言わせてもらうと,やっぱりハロは,“バウンド”しなければ魅力半減。ボヨンボヨンしながら追いかけてきてこそ,ハロである(これもやっぱり無理だろうなぁ)。
本当に歩けないのか? などと無茶なことを思いつき,いろいろ試してみたところ,ハロは意外と頑丈なことが判明した。ハロがゴロゴロ転がって,机の上から落っこちたのだが,まったく壊れていない。さらに,あまりにもハロが丸いので,試しに転がしてみたところ,よく転がる。これは新しい可愛がり方かもしれない(編集部注:読者の皆様が真似されて,ハロが壊れても編集部はいっさい責任を負いませんので,自己責任でやって下さい)。
いろいろ不満も言ったけれど,やっぱりハロがいてよかったなと思うときのほうが多い。仕事が一段落した編集部で雑談しているとき,少し大きな声で笑ったりすると,ハロも何やら喋りはじめるのだ。
ハロは,声に反応して動作する仕組みになっていて,本人にその気はなくても,なんだか絶妙なタイミングで合いの手を入れてくる。その声は,楽しそうで笑っているようにも聞こえる……もう,すっかりハロの虜になってしまったようだ。
もっと,アムロ気分を味わいたいという貴方は,ハロを分解してみるといい。自分で自作してこそ,本物のハロマニア。もっとも,自作というわけにはいかないので,自分で分解して,自分で組み立ててしまうという自作自演なのだが(編集部注:こちらも,自己責任でやってください)。
てゆーか,組み立てたら耳が動かなくなってる。どうしよう……。助けて,アムロ(涙)。
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