News | 2002年4月25日 11:59 PM 更新 |
Jukebox 3はストレージクラスに対応しており,PCと接続した時に大容量のポータブル外部HDDとして使える。つまり音楽データ以外にも,サイズの大きな動画データやデジカメの画像データなどの保存用メディアとしても利用できるというわけだ。接続にはUSBのほかにIEEE1394に対応しており,データ転送も非常に高速に行える。携帯型HDDオーディオプレーヤーに高速IEEE1394外付けポータブルHDDもついてくるとなると,ますますお買い得感がわいてくる。
今回のJukebox 3の売りの1つであるIEEE1394接続で,作成したMP3データをJukebox 3に転送してみたところ,11曲(40.4Mバイト)の音楽データが,IEEE1394接続では15秒弱で転送できた。感覚的には,まさに「アッという間」だ。一方,同じデータをUSB接続で転送すると,IEEE1394の約4倍となる57秒かかってしまった。転送するデータ量が増えるにつれ,このスピードの差がより実感できるだろう。ぜひ,IEEE1394接続をお勧めしたい。
CDからMP3/WMA形式へのデータ作成は,付属のPCソフト「Creative PlayCenter 3」を使って行う。リッピングやエンコーディングのスピードは,市販のMP3ソフトなどと変わらない。Creative PlayCenter 3はCDDBに対応しており,英語だけでなく日本語の曲データもそのまま取り込むことができる。また,同ソフトのCreative AudioSync機能を利用すれば,PCとJukebox 3間の音楽ファイルを完全に同期させることができる。
さて,外観をみてみよう。Jukebox 3の本体サイズは123(幅)×130(奥行き)×35(高さ)ミリ,重さは289グラムとなっている。ちょうど,携帯型のCDプレーヤー並みの大きさだ。かろうじて“手のひらサイズ”と言えなくもないが,コンパクトな製品が多い携帯型デジタルオーディオプレーヤーが多い中では,決して携帯しやすいとはいえないサイズ。それでも,2000年に発表した前モデルからは一回り小さくなり,重さも100グラム軽くなっている。
ちなみに,iPodの本体サイズは61.6(幅)×102(奥行き)×19.9(高さ)ミリ,重さは185グラムとまさに“ポケットサイズ”だ。このコンパクトさが,iPodが人気となっている理由の1つでもあるだけに,サイズ的にはもう少し頑張って欲しかった。
また,せっかく大容量のHDDを搭載していても,バッテリーの持ち時間が短ければ使い物にはならない。そこでJukeboxでは,バッテリーに新開発のリチウムイオン充電池を採用した。標準で同梱されるバッテリーパック1個で約11時間の再生が行える。本体には,バッテリーパックが2個入るスペースがあり,最大約22時間の連続再生が可能だ。
そのほか,16Mバイトのバッファメモリを搭載しており,衝撃による「音飛び」を最大7分間防止できる。持ち歩いて聴くことの多い携帯型オーディオプレーヤーには,必須の機能だ。大量の音楽データを連続再生できるHDDオーディオプレーヤーは,携帯用だけでなく車載用としても魅力があるだけに,この音飛び防止機能はありがたい。
もうすぐ,ゴールデンウィーク。クルマで行楽に出かける予定の人も多いことだろう。ゴールデンウィークには恒例の「大渋滞」に出会ってしまっても,連続22時間/約8000曲の“音楽の憩い”をもたらすJukebox 3があれば,その苦痛も少しは和らぎそうだ。
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