News | 2002年5月10日 11:37 PM 更新 |
「2002東京おもちゃショー」が5月9日〜5月12日(一般公開は11日12日)まで東京ビッグサイトで開かれている。おもちゃ好きとしては見逃せないイベントだ。ことしも初日に出かけてきた(*1)。
今年の流行
今回のおもちゃショーで、妙に目立っていたのは「シャボン玉」だ。触れるのとか食べられるのとかいくつものブースでぷかぷかデモをしていた。 s もうひとつは、フィギュア。それも、食玩やガチャガチャ系(*2)の安い値段のものだ。これにともない海洋堂をはじめとするフィギュアメーカーの台頭も激しい。
これはユージンのガチャ。8月登場の新製品、「原色両生類カエル科図鑑」(*3)。ここは「カエル目」の方がかっこいいと思うんだけど、それだと「かえるもく」じゃなくて「かえるめ」と読まれちゃうのかな。
しかし、おたまじゃくしはかなりくるものがある。どうせなら卵塊もやってほしかった。カプセルの中にカエルの卵がびっしり……怖い考えになってしまった。
これは、今年だけの流行じゃないんだけど、キッズコンピュータも何種類も出ていた。今年はキャラクタと結びつけるのが流行かな。
ただ、毎度思うのだけど、ディスプレイが昔のポケコン程度のものだ。ユーザーインターフェースにも統一がなく、あまり使いやすくはない。こども相手だからこそ、こういうところはきちんと作ってくれないとこまるのだ。
そんななかでセガトイズがだしてたのが「プチステ」。
プレイステーション(1でも2でも)につなげるキーボードとマウスのセット。黎明期のファミコンをちょっと思いだした。専用ソフトつきで9800円を予定。
まだ試作品であり市販のキーボードやマウスを使っている。製品版ではもっと違うものになる予定。かわいくするのは構わないけど、キーボードの配列を変えたり消しゴムみたいなキータッチの物にするのはやめてほしいと、強くお願いしてきたんだけど、どうなるかな。いずれにしても、対応アプリがどれだけでてくるかが普及のカギだ(*4)。CPUパワーだけならとんでもないものがあるんだから。
ロボットもの
一昨年にあれほど盛り上がっていた「ロボットもの」はすっかり拡散した。なくなったわけではなく、特に盛り上げる必要もない一分野として定着したっていう感じ。
おなじみバンダイの「R/C TECH ROIDE MS-09 DOM」こんどはドムだ。足の裏に全方向車輪がついていて任意の方向に平行移動する。ホバーリングの雰囲気は確かに出ているんだけど、技術的にはあんまりおもしろいものじゃなくなっちゃった(そういう言い方がヤボなのはわかってるけどさ)。2002年冬発売で予定2万9800円。
色ちがいのハロ。それは、なんか、違う。
ROBODEXにも登場してたBN-7やBN-8は、今回もちゃんといた。目新しいのは2002年11月発売のお手伝いロボット。
簡単な荷物を運んだり、テレビのスイッチを入れたりしてくれる(っていってもスイッチを手でひねるんじゃなくて、赤外線を使うんだけど)。江戸のハイテク「茶汲人形」の現代的リメイク。結局、こういうのが日本人はすきなのだね。
セガトイズの「グランドランナー」(*5)。完全2足「走向」マシン。足裏が前後に長いところがちょっとずるい気もするけど、でもほんとに動歩行で走るのだ。足裏が長いからなんだかスキーの距離競技みたいな雰囲気に見える。
これを並べて競争させたりタイムトライアルさせたりするわけ。マシンは簡単なキットになっていて、「幼稚園児でも10分で組み立てられる」そうなのだけど、マニアはドライバーを取り出してカスタマイズすることも可能。モーターや脚の長さにも種類があって走法もいろいろ考えられる。つまり、2足走向でミニ4駆的世界を演出したいんだね。1200円ですでに発売中。おもちゃとしてのロボットとしてはひとつの完成形じゃないかと思った。かなりほしい。
やっぱりセガトイズの「夢ねこ(仮)」6980円。うとうとしているネコだ。頬、背中、腰、尻尾のあたりに触覚センサーがあって、なでてあげるとよろこんだりおこったりする。目のあたりにはCdSがあって手を振ったりネコジャラシを振ったりするとなんとなく反応する。一緒にのへぇってするかんじがうれしい。
でも、にくきゅうがないの。こういうネコを作っておいてなんでにくきゅうをわすれるかなぁ。歩くわけじゃないんだから機構上の問題っていうことはないはずだ。制作チームの中ににくきゅうな人が一人もいなかったってことなのかなぁ。不思議。
「夢ねこ」のとなりにいたのが、「ドリームペット」。ゴールデンレトリバーのこども。これは表情がすごい。目を閉じるときのまぶたが妙にリアル(本物よりもなんか人間っぽい気もする)。
ロボットの最後にこれ。京商のガンウォーカー。
動きに見覚えがある。これは、もしかするとあれですか? と聞いてしまった。そしたら、きっぱりと答えてくれた。
「MAGDANです。」
ROBOFESTAやROBODEXに登場、わたしを感動させてくれたあのMAGDOMの技術(*6)がここに登場したのだ。某メーカーと提携したとはいってたのだけど、そうか、ここだったのか。
「鉄板の上じゃなきゃ歩けないっていう弱点はあるけど、でもこの動きはすごいじゃないか、やっちゃえ!」っていう感じで商品化したんだって。外装デザインはスタジオぬえの宮武一貴氏。かっこいいんだけど、でも、のっぺりしたベーシックモデルもほしい。こういうものだから、自分で好きなように飾ってみたいじゃない。
[こばやしゆたか, ITmedia]
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