News | 2002年9月3日 09:31 PM 更新 |
アイオメガは9月3日、磁気ディスク「Zipシリーズ」の新製品として「Zip 750ドライブ」を発表した。従来製品の「Zip 250」から、ディスク容量は3倍の750Mバイトに、データ転送速度は2.5倍の7.5Mバイト/秒に向上している。実に5年ぶりとなる“フルモデルチェンジ”にアイオメガの鈴木裕司社長は、「Zip 750の書き込み速度は、CDの50倍速相当。記憶容量でもCD-Rと張り合える」と意気込む。
Zip 750シリーズには、インタフェースの違いにより「USB2.0モデル」「FireWireモデル」「ATAPIモデル」の3タイプがラインアップ。価格はオープンプライスだが、同社直販サイトでは、ドライブを2万5800円、メディアを1980円で販売する。ドライブ/メディアともに、Zip 250発売時の価格を下回るという戦略的な設定だ。USB2.0モデルは9月下旬、FireWireモデル、ならびにATAPIモデルは11月発売予定となっている。
なお、従来はWindows/Macintoshの各プラットフォームごとに製品が用意されていたが、Zip 750ドライブはデュアルフォーマット対応になった。OSは、Windows 98(USB 1.1のみ)/98SE/2000/ME/XP、Mac OS 8.6〜Xをサポートする。
また、Zip 750にはバックアップソフトの「Iomega Automatic Backup」(Win/Mac対応)、ならびに同期ソフト「Iomega Sync」(Winのみ)をバンドルする。Iomega Automatic Backupは、バックアップするファイル/フォルダ/バックアップ先を指定し、データを更新するたびにZip 750に自動的(日時/曜日なども指定可能)にバックアップを行うソフト。Iomega Syncは、ファイル/フォルダ単位でZipディスクとPC間で同期を行うものだ。
「リムーバブルドライブのメインストリームが、ZipやMOから、CD-R/RWや記録型DVDに移っていることは理解している。1999年以降、Zipの出荷台数は落ち込んでいるが、Zip 750の投入は、われわれにとって大きなチャレンジ。これを機に持ち直したい」(鈴木社長)。
[中村琢磨, ITmedia]
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