News:ニュース速報 | 2002年9月6日 06:10 PM 更新 |
凸版印刷は9月6日、液晶表示部を搭載した非接触型ICカードを国内で初めて開発したと発表した。プリペイド残高の表示などが行え、ユーザーの利便性が高まるとしている。
散乱/透過型液晶を応用した電子ペーパー技術を採用した薄型ディスプレイを、厚さ約0.8ミリのICカードに搭載した。ディスプレイのサイズは約1−1.5(縦)×3−4(横)センチの範囲でカスタマイズに応じる。画素数など情報量は電極パターンで変化する。読み取り端末から電波を受けて駆動するため、カードに電池を内蔵する必要がない。
電子マネーやプリペイドカードの残高を表示したり、電子チケットなどの用途を想定している。磁気カードの場合は読み取り機に挿入した際に残高などの情報を印字できるが、非接触型ICカードではカード表面に情報を印字する手段がない。ディスプレイを搭載することで、ユーザーの利便性が高まるほか、流通向け高機能タグなどにも用途が広がる。
ICカード事業者への用途提案や市場調査を行い、2004年夏ごろから量産を開始する計画。
[ITmedia]
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