News:ニュース速報 | 2002年9月17日 08:21 PM 更新 |
青色LEDの特許権をめぐる訴訟で、豊田合成と日亜化学工業は9月17日、訴訟の取り下げや特許権料の支払いを含む全面和解に合意したと発表した。青色LEDの特許権をめぐって繰り広げられた両社の訴訟合戦に終止符を打つ。
両社は各社保有特許に基づく製造販売差し止め請求や損害賠償請求をしないこと、現在審理中の全訴訟の取り下げ、相手の将来の特許を利用する際に使用料を支払うこと──などに合意した。特に「YAG蛍光体」(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)に関する日亜の特許に対し、豊田合成は将来の製品について使用料を支払うことで合意している。
両社は「市場における構成な競争を通じ、日本で生まれた先駆的技術をさらに発展させていく」としている。
青色LEDをめぐっては、発明者で元日亜社員の中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授が「正当な報酬」として日亜に対し20億円の支払いを求める訴訟を起こし、9月19日に東京地裁で開かれる判決公判に注目が集まっている。
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