News 2002年10月7日 11:59 PM 更新

News Weekly Access Top10(2002年9月29日−10月5日)
“青い技術”の実は熟すのか?

今年のCEATECも、次世代大容量光ディスク規格「Blu-Ray Disc」に注目が集まった。だがこれも、2000年のCEATECから数えて、今回で3回目の“参考出品”。次世代技術と言われながら遅々として製品化が進まないと……

News Weekly Top10 9月29日〜10月5日
1位 狙うはマニア層。超ハイエンドPC「Double X」
2位 特集:CEATEC JAPAN 2002
3位 歴史は繰り返す?――記録型DVDの追記ディスク“お寒い再生サポート”
4位 「FBIが恐れた伝説のハッカー」愛用のノートPCが競売に
5位 急ピッチで開発が進む次世代光ディスクレコーダ――CEATECレポート
6位 光ディスクはここまで小さくできる――「SFFO」開発者に聞く
7位 ソニー、PS2へのテレビ番組録画機能追加を計画
8位 Red Hat、統一インタフェースでデスクトップに
9位 一部ノートPCで人気の“C型”P4
10位 パスワードなどを盗む新型ワーム「Bugbear」

Weekly Top10 先週のアクセスランキングでは、やはりCEATEC関連の記事が3つランクイン。特に、光ディスク関連にアクセスが集まったのが興味深い。

 CEATECの目玉の1つが、次世代大容量光ディスク規格「Blu-Ray Disc」に対応したビデオレコーダの展示だ。昨年のCEATECではモックアップがほとんどだったが、今年は各社ともに再生もしくは記録/再生までできる実稼動マシンを用意してきた。いよいよ製品化に向けてのカウントダウンが始まったという印象だ。

 だが、各社の試作機をよく見ると、いずれもボディサイズが大きい。中には、きょう体に入りきらない回路をこっそり台座の部分に隠しているものさえある。製品化に向けては価格も気になるが、本体の大きさも無視できないポイント。なにしろ、Blu-Ray Discをいち早く購入しようとするユーザーのTVラック下のスペースには、ビデオデッキ以外にDVDやBS/CSデジタルチューナー、ゲーム機などデジタル機器が所狭しとひしめき合っているはずだから。

 製品化の時期については各社とも口が堅い。試作機の出来具合からもソニーが一番早そうだが「2003年中には発売されるんですよね」と質問をぶつけても、「そうしないといけないですよね」と、なんともハッキリしない返事。2003年中というのはほぼ間違いなさそうだが、「2004年にずれ込むのでは」「いや、年内に出すらしい」と業界の意見もさまざま。他メーカーの担当者からは「旗振り役のソニーが出さないことには、他社も出せない」という声もある。

 2000年のCEATECから数えて、今回で3回目の“参考出品”となる青(青紫)色レーザーの大容量光ディスク。同じく“次世代技術”と言われながら遅々として製品化が進まないCEATECの常連には、Bluetoothがある。“青い技術”の実は、熟さずに終わる運命なのだろうか……。

[西坂真人, ITmedia]

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