News | 2002年10月15日 10:10 PM 更新 |
ThinkPad誕生10周年を迎えた今年、日本アイ・ビー・エム(IBM)が「社運をかけて」新しいノートを投入する。コードネームは「モスキート」。10月15日、東京・秋葉原にあるフリーホットスポットの聖地「カレーの東洋」が発表の舞台となった。
コードネーム「モスキート」。携帯電話と比較すると、そのサイズがよく分かる
モスキートの特徴は、「バタフライ」こと「分割収納式TrackWriteキーボード」を採用したこと。液晶パネルの開閉に連動して、分割収納されているキーボードが左右に広がる。これにより、サブノートサイズのきょう体にフルサイズキーボードを搭載できるのがメリットだ。
バタフライは、1995年始めにThinkPadシリーズのフラグシップ・モデル「ThinkPad 701C/CS」に採用され、注目を集めた。今なお、その機能性と斬新さに対する評価は高く、ThinkPad 701Cはニューヨーク近代美術館の「Museum of Modern」に永久コレクションとして保存されている。
通常の記者発表会とは異なる、一種異様な雰囲気のなかで、説明が始まった。
「CPUは入ってません。お好きなCPUを入れてもらって構いませんが、作業はかなりハードでしょう。ストレージは写真一枚分。画面を写真立てとして利用できます」(同社アフター5カンパニー、電脳口先案内人の竹村譲氏)。
そう。モスキートの正式名称は、「バタフライ・スケーリング・モデル」という。ThinkPadの10周年を記念して作られた、ThinkPad 701Cの65%サイズ「プラモデル」だ。
つまり、バタフライの小型版だから、「モスキート」……。
竹村氏。アフター5カンパニーは、ThinkPadの開発に関わった有志の集まり。「IBMとは関係ない」(竹村氏)らしい
(模型)です
例によって、素材はThinkPadのリサイクルカーボンファイバー。液晶ディスプレイを開くとキーボードが左右に広がる、バタフライを忠実に再現した点が泣かせる。
あまり意味がないスペックは写真の通り。
スペック表(クリックで拡大)。しっかり読むと笑える
このモスキート、今後はThinkPad10周年を記念して各種のマーケティングプロモーションに利用されるという。明日、開幕する「WPC Expo 2002」でお披露目される予定だ。
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[芹澤隆徳, ITmedia]
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