News:ニュース速報 2002年10月17日 08:55 AM 更新

AMD、赤字拡大も10−12月期を楽観視

7−9月期は前年比で損失が36%拡大したが、年末には売上拡大と赤字の縮小が見込めるとしている

 米AMDは10月16日、第3四半期(7−9月期)決算を発表した。前年との比較で損失が36%拡大したが、第4四半期については売上拡大と赤字の縮小が見込めるとしている。

 第3四半期は5億822万7000ドルの売上に対して2億5417万ドルの純損失。売上高は前年比34%減、前期比では15%減となっている。1株当たりの損失は74セントで、First Callのアナリスト予測(67セント)より悪い結果。同社はこれで5四半期連続の赤字となった。

 同社は前期比での売上の下落は主に、PCサプライチェーンにおける在庫縮小の努力を加速させたためであり、結果的にデスクトップPC用プロセッサの販売量は減ったが、モバイルプロセッサに関しては市場シェアを維持、サーバ用プロセッサでは出荷量を伸ばしたとしている。同社は10月初旬に業績予測を下方修正し、第3四半期の売上高は5億ドル程度になると警告していた(10月3日の記事参照)。

 同社によると第3四半期のPCプロセッサの売上高は、デスクトップPC市場の低迷で第2四半期から31%減少して2億6200万ドルとなった。一方でフラッシュメモリの売上高は、第2四半期から8%拡大して1億8900万ドルを記録している。

 同社は第4四半期(10−12月期)について、経済の低迷など環境の不透明さは続いているとしながらも、売上高の拡大と営業損失の縮小を予測している。ハイエンド携帯電話の需要拡大でフラッシュメモリの売上増が予測されること、またPCプロセッサについても、季節要因と流通在庫のバランスの安定から売上増が期待できることがその理由。→詳細記事

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