News | 2002年11月5日 11:59 PM 更新 |
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1位 | 「HDDにDVDが付いているんです」――東芝開発者が語るデジタルレコーダの正しい進化論 | ||
2位 | ライブドアが民事再生手続きへ オン・ザ・エッヂが事業を継続 | ||
3位 | 最新Windowsが必須のOffice 11 | ||
4位 | 増えるサイト削除要求、言論か権利侵害か | ||
5位 | 液晶の抱える3つの課題 | ||
6位 | AOLの郵便受けに「要らないCD」が100万枚……? | ||
7位 | News Weekly Top10(2002年10月20日―26日):いきなり最終回! | ||
8位 | “18禁”指定回避へ「Lineage」修正版リリース | ||
9位 | 完全匿名P2Pソフト「Freenet」、新バージョンに飛躍の期待 | ||
10位 | Dell、フロッピー代わりのUSB Key提供開始 |
今週の1位は、今年の注目商品の1つであるデジタルレコーダに関する記事。それによると東芝は、HDD+記録型DVDというハイブリッドタイプのデジタルレコーダヒット商品RD-Styleシリーズを、当初から「HDDに録ってDVDに残す」というHDD中心のコンセプトで開発したという。
「HDDこそが本来のデジタルレコーダの姿」であるにもかかわらず、バックアップ装置として記録型DVDも装備しなくてはならないのは、内蔵HDDの容量に限界があるからだ。現在、デジタルレコーダのHDD容量は40G-80Gバイトが主流。この容量では、高ビットレートの高画質モードだと10数時間程度しか録画できず、映画を7-8本も入れればもう満杯だ。
デジタルレコーダに内蔵されているHDDは、PC用として普及しているIDEタイプを使っている。容量が増え、価格はどんどん下がっているPC内蔵用HDDは、現在80Gバイトが1万2000-1万5000円ほど。なかには、1万円を切るものもある。
これらHDDの1Gバイト当たりのメディア単価を計算してみると120-200円となる。一方、メディア1枚が700-1200円で売られている記録型DVD(書き換え型)は、1Gバイト当たりのメディア単価が150-250円。つまり、HDDの方がメディア単価が安いのだ。
基本的にデジタルレコーダの内蔵HDDをユーザー側で交換することは許されていないが、交換可能なHDDを使ったデジタルレコーダとしては、アイ・オー・データ機器のRec-Onがある。家電メーカーが作ったデジタルレコーダから比べると機能や操作性に不満は残るものの、交換型HDDを保存メディアとして使う点では画期的な製品だ。対応するHDDが同社の専用HDDユニット(i・CONNECT接続)のみなので、コストメリットは低いが、これが安価なPC用IDE HDDを使えるようになれば、記録型DVDなど必要なくなる。
PC用のHDDリムーバブルケースのようなスタイルで、専用ケースに市販のIDE HDDをセットして交換できるような製品が欲しいのだが、信頼性を重視する家電メーカーには無理な注文かもしれない。
だが、今年10月に開催されたWPC EXPO 2002のヤマハブースで、市販HDDを後付けできるDVD+RWビデオレコーダを検討しているという話しも出ている。安価なHDDを交換メディアとして使えるデジタルレコーダが登場する日も近そうだ。
[西坂真人, ITmedia]
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