News:ニュース速報 2002年11月15日 02:38 PM 更新

シャープとIBM、Linuxザウルス活用の企業向けモバイルシステムを世界展開

モバイルシステムのプラットフォームとして、米IBMはLinuxザウルスを選んだ

 シャープと米IBMは11月15日、シャープのLinux搭載PDA「ザウルス」を活用した企業向けモバイルシステムを共同開発、グローバル展開することで合意した。


シャープが発表したLinux搭載ザウルスの新製品。Java実行環境も標準で備える

 企業向けモバイルシステムに組み込み型Linuxの導入を進めるIBMの戦略と、Linux搭載ザウルスを法人市場に展開したいシャープの戦略が一致した。

 社内の業務システムやデータベースなどにモバイル環境下でアクセスできるLinuxベースのモバイルシステムを共同開発する。IBMは「WebSphere Everyplace Access」など、LinuxとJavaによるモバイル機器向けインフラとミドルウェアを、シャープはLinuxとJava実行環境を搭載したザウルスを提供する。

 両社はアプリケーション開発に際し、オープンソースの開発ツールや開発リソースを公開。システム開発者は、プラットフォームに依存することなく短期間で柔軟にシステムを開発できる。

 まず第1弾として、ザウルスから企業のデータベースなどにアクセスできるシステムを開発。2003年中ごろをめどに米国から導入を開始し、順次世界に展開する。

 IBMはPalm OS搭載PDA「WorkPad」を販売していたが、既に販売を中止している。

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▼ ニュースリリース(シャープ)

[ITmedia]

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