News:ニュース速報 2002年12月16日 04:58 PM 更新

2002年半導体市場は微増 Samsungが世界2位に


 ガートナージャパンのデータクエスト部門は12月16日、2002年の世界半導体市場調査(速報値)をまとめた。全体では1554億ドルで前年比1.4%の微増にとどまった。ただDRAMを除いた場合は同2%減となる。

 上位10社の売上高は、前年比29.5%増から同12.7%減と明暗を分けた。特に韓国Samsung ElectronicsがDRAMとフラッシュメモリの強い伸びで前年の4位から2位に躍進。不振のDRAMから撤退した東芝は前年比3.7%減で3位に転落したものの、フラッシュメモリが好調だった。トップは11年連続で米Intelが確保。ただ前年比3.1%減だった。

 ガートナーは「市況が悪い時に確固たる戦略を持ち、焦点を絞ったビジネスを展開した企業が生き残る。「2002年の売上状況は、次の半導体サイクルでどの企業がリーダーとなるかを占う指標となるだろう」と分析。IntelはMPUとNOR型フラッシュ市場の支配で稼ぎ出した資金をモバイル・ワイヤレス市場へ投資し、Samsungはメモリに注力してブランドを形成していると指摘した。

 ガートナーによる2002年の半導体メーカーのトップ10は以下の通り。

メーカー売上高(ドル)成長率(%)
Intel241億5000万-3.1
Samsung81億6500万29.5
東芝65億2900万-3.7
ST Microelectronics63億500万-0.9
Texas Instruments62億2.3
NECエレクトロニクス56億8100万5.4
Infineon Technologies53億5500万18.7
Motorola48億-0.6
Philips43億5500万-1.1
日立41億2300万-12.7

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