News 2002年12月17日 00:30 AM 更新

盛り上がった「お蔵入りユーザーインターフェース救済シンポジウム」(1/2)

アイデアは素晴らしかったが、さまざまな事情でお蔵入りになってしまった研究の数々。WISS2002では、こうしたお蔵入り研究の救済シンポジウムも開催された。中には、うまくいけばノーベル賞もの? のネタもあって……

 初日の夜には、「お蔵入りユーザーインターフェース救済シンポジウム」が行われた。夜の「うぃす」といえば、土曜の夜8時「八時だよ!! 全員集合」でドリフターズのいかりや長介が、「うぃっす!」とやっていたのが懐かしい。そこで、「お蔵入りユーザーインターフェース救済シンポジウム」は、「OUISS!2002」と名付られた。

 WISSは、表の顔と裏の顔を持っている。チャットでも、該当するプレゼンテーションと関係する内容と雑談とが、常に並行して運営されている。

 この“裏WISS”では、没ネタ、冗談系研究、インチキ・トンデモ系の研究、裏話などが流れている。しばしばこれらは表のWISSにフィードバックされるくらいのポテンシャルを秘めているのにもかかわらず(?)、パーティジョークとして忘れられていく。

 そこで、そのお蔵入りのネタを引っ張り出そうというのが、この「OUISS!」のねらいである。


OUISS!2002。下にいるのはS社のT氏

 「OUISS!」は、「OcREILLY」(オクライリー)という(どこかで耳にしたような響きの)学会によって運営され、ベータデース(Beta Death)学会の理事長が募集されている。Beta Deathというのは、β版のまま死を迎えた研究のことである(あああ、ぜんぶ嘘です)。


OUISS!2002は、聞いたことのある響きの学会で運営された

 ちなみに、OUI学会には、ロゴがすでに決められている。


OUI学会には立派なロゴも用意されている

 お蔵入りの数々は、絢爛豪華だった。T氏による「スクリーンセーバーセーバー」(スクリーンセーバーを動かさないようにする仕組み)。F氏による「疲れないインタフェースの実現に向けて」の評価単位b/C(bit per Carolie)の提案。M氏によるパスワードに代わる「なぞなぞ認証システム」や「口笛認証システム」などが、次々に披露された。

 飛び入りでは、T氏の「2台の携帯電話による立体視計画」が出てきた。「通信費は倍になるのでキャリアは喜ぶし、絶対にイケると思った」とT氏は語る。が、これは、T氏の研究室の学生に黙殺されたのだとか。

 「スクリーンセーバーセーバー」は、スクリーンセーバーを動かさないように設定できることであっさりと不要になり、「なぞなぞ認証」はあまりにもめんどうで不評だったということに落ち着いた。ちなみにb/Cは翌日からの発表の中ですぐさま取り入れられて、WISSの公式単位として認められることとなった。この“成果”を受けて、F氏は「お蔵入り流行語大賞」を受賞した。


S社T氏による「スクリーンセーバーセーバー」


「疲れないインタフェース」を実現するために評価尺度が必要、とD社のF氏


D社のF氏の提案による「b/C」。1ビットの情報を入力するのに必要なエネルギー量


O大学のT助教授による2台の携帯電話で立体視を可能にするシステムの提案。通話料も倍になり、キャリアは「うはうは」?

“人”と“物”の融合は可能か?

 「最優秀お蔵入り賞」を受賞したのは、H氏による「コンピューティングによって“人”と“物”との融合は可能か?」という研究発表であった。

[美崎薫, ITmedia]

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