News:ニュース速報 2003年3月3日 03:21 PM 更新

ソニー、世界初のBlu-rayレコーダを4月発売

ソニーは、次世代大容量光ディスク「Blu-ray Disc」を記録媒体とする世界初のレコーダ「BDZ-S77」を4月10日に発売すると発表した。BSデジタルチューナーを内蔵し、ハイビジョン画像を約2時間記録できる

 ソニーは3月3日、次世代大容量光ディスク「Blu-ray Disc」を記録媒体とする世界初のレコーダ「BDZ-S77」を4月10日に発売すると発表した。BSデジタルチューナーを内蔵し、ハイビジョン画像を約2時間記録できる。45万円。


 Blu-ray Discに対応したレコーダの第1弾となる。DVDの約5倍となる23Gバイトのディスクを使用することで、BSデジタルハイビジョン放送を約2時間記録可能。映像の記録にはMPEG-2 TS(トランスポートストリーム)を採用。BSデジタルの5.1ch MPEG-2 AACをそのまま記録でき、デコーダ内蔵アンプに接続すればサラウンド再生を楽しめる。

 アナログ地上波放送もMPEG-2 TSに変換して記録する。録画モードは3モードを用意。最高モードの「HR」時でビットレートは15Mbpsまで対応し、約3時間の記録が可能だとしている。「SR」モード時は約6時間、「LR」モード時は約12時間分を録画できる。

 記録はBlu-ray Discのみ。再生はBlu-ray Discのほか、DVD-Video、DVD-R/RW、音楽用CD、CD-R/RW(CD-DA)をサポート。DVDなどのプログレッシブ再生に対応した。

 著作権保護機構を備え、1回だけの録画が許可されたコピーワンスコンテンツにも対応している。ディスクカートリッジには5けたのID「ディスクマネジメントID」が付加されており、レコーダは最大100枚まで自動的に記憶してくれるため、コンテンツライブラリの管理が容易に行える。

 ドライブ部のピックアップには新開発の2群対物レンズを採用。ドライブユニットはオイルダンパーとスプリングによる4点懸架で衝撃から守るフローティング機構を備えている。新開発LSIによるハイビジョン用デジタルノイズリダクションにより、フレーム間ノイズとブロックノイズを軽減する。プログレッシブ再生時用のIP変換用LSIも搭載し、DVDからアナログ外部入力まで、さまざまなソースで高画質なプログレッシブ映像が楽しめるとしている。

 サイズは430(幅)×135(高さ)×398(奥行き)ミリ、重さ約14キロ。


 同時に録画用Blu-ray Disc「BF23G」を発売する。カートリッジ式の片面1層23Gバイトで記録時間はSRモード時で360分。価格は3500円。



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