News:アンカーデスク 2003年4月3日 04:48 PM 更新

っぽいかもしれない
ROBODEXの“偏った”見どころ紹介(2/3)


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 このシリコンは伊達ではない。いままではセンサーがあるところしか触覚を感じられなかったのだけど、シリコンの張ってあるところはすべて触覚を感じられるようになったのだそうだ。全身の分解能は48くらい。たたかれると痛がる(関連記事)。


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 この「痛がる」というのがひとつのテーマ。ロボットとコミュニケーションする場合であっても、たたいて相手が痛がれば、こっちも「傷み」を感じるようになるってことがあるのだ。

 確かにその通りなんだけど、その通りなんだけど、どういうわけか、この子、いじめたくなるのだ*2

 痛がり方がちょっと内向的なせいかなぁ、痛がってるともっと突付きたくなるの。明日からはもっと容赦ない子供たちがくるだろうから、大変かもしれない。がんばれRobovie。


 Robo GARAGAEの「Neon」。動きを見て、あれ、これはどっかでと思ったら、MAGDAMの高橋さんが立っていらっしゃった。「あ、やっぱり」とか、変なあいさつをしてしまった。今度はデザインが丸っこい。手塚治虫の雰囲気もする(*3)。

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 これが、歩くとかわいいの。なんていうのかな、ちょっとアニメみたいなのだ。物理法則を無視したような感じがそれっぽい。

 普通の意味ではリアルじゃないんだけど、私なんかの内的宇宙ではとてもリアルな動きなのである(内的宇宙が偏っている)。これから、松下系のベンチャーと一緒に商品開発していく予定だそうだ。こういうので儲かるようになるといいな。

 セイコーエプソンの「ムッシュII-P」は、もうあちこちで話題になっている。体積7.8立方センチ、重量12.5グラム。ピアゾ素子を使った超音波モーターで動き、Bluetoothで外部からコントロールできる。会場では、12体でのパレエというかレビューというかを上演(*4)。

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 全バラシしたものも展示されている。これ見ると分かるのだけど、体積のほとんどが電池だ。ボタン電池(たぶんSR44)が3つ。構造からして、電池を3つ重ねたものを箱でおおってそこに他の部品を張り付けたっていうスタイル。超音波モーターとBluetoothがやっぱり電力喰いなんだそうだ。

 どっちも、それぞれの分野の中では非常に省電力ではあるんだけど。Bluetoothなんてちゃんと30メートル飛ぶんだそうだ。

 会場には初代のムッシュたちもいる。それらに比べると、II-Pはやっぱり大きい。まずは、この初代のサイズにしたいそうだ。


 ご存知ソニーのSDR-4xII。この写真はイスにすわって充電されているところ。バッテリーがなくなると、自分ですわりにいく。「おなかがすいた」って言うのかと思ったら、「疲れた」だそうです。ま、それはそうか。

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 そういえば、AIBOはスケボーにのってたけど(かわいい)、球体ロボットのQ-taroは今回はいなかった。

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 このほか、出渕メカの「HRP-II」はやっぱり板を運んでいる。東芝の「ApriAlpha」はかわいい。松下電工はカルテの搬送をする「HOSPI」を展示。テムザック三洋電機による番犬恐竜の「BANRYU」もいる。もちろん、ホンダのASIMOもいる。三菱重工業のwakamaruは、人気を集めていた。

 さて、次は、科学技術振興事業団CREST岡山県立大学による「E-COSMIC」。


*2 見ていた範囲では、わたしだけではないようだ。
*3 Neonって名前は、UranやCobaltにちなんでだそうである。
*4 手も足もないから、いちばん似ているのはマスゲームなんだけど。

[こばやしゆたか, ITmedia]

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