News:アンカーデスク 2003年4月3日 04:48 PM 更新

っぽいかもしれない
ROBODEXの“偏った”見どころ紹介(1/3)

開催中のROBODEXの展示から、面白かったものをいろいろ紹介していこう。“黄色いガチャピン”、空飛ぶ“アトム風”、うなずくだけのロボットと、例によって盛りだくさんだった

 4月3日から6日まで、パシフィコ横浜でROBODEX2003が開催されている。これから行く人のために見どころを紹介しよう。といっても、例によって偏っているんだけど。


 まず、見たことがあるものたちから始めよう。ZMPの「PINO」。見た目が全く変わらないから、うっかりすると気がつかないのだけど、これはPINO ver.2。ガワは一緒だけど中身は全然違う。モーターが新しく開発されたものになったし、加速度センサーや力センサーもついた。それだけあって、ver.1に比べると、運動性能が高い(関連記事)。

 その隣りには、あの「morph3」がいる。今度は動いているところが見られる。でも、今回のテーマは「太極拳」だそうで、あんまり豪快な動きはない。


ムービーはこちら(2.4Mバイト)とこちら(2.8Mバイト)から

 morph3は今回、ZMPのブースにいるのだけど、別に所属が変わったわけではなくて、「借り出された」というところらしい。

 神奈川工科大学福祉システム工学科 山本研究室の介護用パワーアシストスーツ。以前に取材にうかがったときには、まだ外付けだったCPUが、背中に背負われる形で一体化した。


 また、バッテリーも内蔵されたので、ヒモなしで歩けるようになったわけだ。そのほか、人間の力の入れ方を筋肉の堅さで調べるとか、エアーを使った機構などは変わっていない。

 もちろん、メカニズムがすべて人間の背面側にある(被介護者に当たって痛かったり、メカメカしくて怖かったりしない)ということも一緒。一方、低い姿勢が苦手なのもまだ変わっていない。ひざまずけるモデルも作ってみたのだけど、うまくいかないのだそうだ。


 東京理科大学小林研究室の「SAYA」。去年は看護婦さんだったけど、いつのまにか“とらばーゆ”したようで受付嬢になっていた。話しかけると表情つきで答えてくれる。


 SAYAに目が奪われるのだけど、その隣りにあるマッスルスーツも忘れてはいけない。チューブ状の空気圧アクチュエータのついたベストというような構造をしているのだけど、これを着てスイッチを入れると、腕が勝手に持ち上がるのだ。これは、着てみないとわからない。実際に着られるので、ぜひどうぞ。

 今回の展示では、「腕が動かない人が動かせるようにする」という設計になっているので、特にパワーは出ないが、パワーアシストの用途も考えられるそうだ。

 もうおなじみATRのRobovie(*1)。でも、見た目が全然違うのがいる。全身がシリコンで被われたRobovie IISだ。

 “黄色いガチャピン”って雰囲気。さわるとふにふに柔らかくて気持ちいい。


*1 Robovieがなにものであるかについては、この記事を参照。

[こばやしゆたか, ITmedia]

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