News 2003年6月16日 09:03 PM 更新

News Weekly Access Top10(2003年6月8日−2003年6月14日)
こんな“QUALIA PC”が欲しい

“値段は高いけど長く使える商品”を提案するソニーの高級新ブランド「QUALIA」。そのコンセプトとは対極をなすはずのPC製品でも“こだわりの逸品”が登場する可能性がでてきた。筆者が望む“QUALIA PC”は……。

News Weekly Top10 6月8日〜6月14日
1位 “ソニーのバイオ”はどこに行く?――彼らが目指す“ホンモノ”
2位 「いい音」の復権はPCから
3位 GIFの特許消滅で、PNGの意義も消える?
4位 ソニー、38万円の超高級デジタルカメラ
5位 「ムーアの法則」の大きな誤解
6位 「QUALIA」の“こだわり”を写真でチェック
7位 News Weekly Access Top10(2003年6月1日−2003年6月7日):“光る円盤”なんて欲しくない
8位 「元祖」と「本家」で引き裂かれる.zip圧縮フォーマット
9位 Pocket PC 2003、23日デビュー
10位 「電気コンセントでネット接続」、広まるのはいつ?

Weekly Top10 先週のTop10は、ソニー関連の記事が数多くランクイン。1位2位4位6位と読み進んでいくと、“ホンモノ”を追い求める同社が、今、何をしようとしているのかが、おぼろげながら見えてくる。

 こだわりのモノづくりで、“値段は高いけど長く使える商品”を提案するソニーの高級新ブランド「QUALIA」。先週行われた発表会で、同社会長兼CEOの出井伸之氏は「QUALIA的なバイオは十分できるはず」と発言した。製品サイクルが短く、本来、QUALIAコンセプトとは対極をなすはずのPC製品でも、欧州の高級AVブランドBang&Olufsenのような“こだわりの逸品”が登場する可能性がでてきたのだ。

 「QUALIA PC」――それは、現在考えられるだけの最高スペックを盛り込んだ、「1台100万円」のPCなのかもしれない。

 だが、同社副社長の高篠静雄氏は「基本性能だけずっと使えればいいというニーズもある。現在のPCはあらゆるものを盛り込んでいるため、例えばサイズや重さが犠牲になっている。PCとして本当に使う機能を厳選して、長く使ってもらえる商品もありなのでは」と、QUALIA PCの1つの方向性を示した。この意見には、筆者も大賛成だ。特に、毎日肌身離さず使っているモバイルノートで、このようなQUALIAコンセプトを熱望する。

 QUALIA “モバイルノート” PCで筆者が望む“こだわり”――それは、1年ぐらい使った程度ではヘタれない、むしろ使えば使うほどに指になじんでくるような極上の「キーボード」だ。昔のThinkPadには、そんなこだわりがあった。あとは、標準バッテリーで6〜8時間以上動作し、本体重量を1.2キログラム以下に抑えてくれればいい。

 「キーボードに10万円かけました」というぐらい“こだわった”モバイルノートなら、たとえ50万円でも喜んで出すのだが、どうでしょうか、ソニー様。

[西坂真人, ITmedia]

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