News 2003年7月8日 10:00 AM 更新

オランダTulipによるマザーボード訴訟、Dellに有利な和解案で決着

オランダのPCメーカー、TulipとDellとで3年間にわたって争われていた特許訴訟で和解が成立した。Dellは1000万ドル以下をTulipに支払い、特許の使用権を得る。

 オランダのPCメーカー、Tulip Computers Internationalと米Dell Computerは、3年間にわたる特許紛争の末、和解に至った。

 和解の条件として、Tulipは4950万ドルを獲得。そのうち1000万ドル以下がDellにより直接支払われると、Tulipは先週の発表で説明している。Dellはこれにより、特許に違反することなく、米国でTulipに認可された回路設計技術の特許を使用できることになる。

 さらに、この和解によりTulipのマザーボードの非独占的ライセンスがDellに与えられることになると発表文では述べている。

 この和解は、Tulipが当初期待していたロイヤリティと損害賠償の金額に比べればわずかなものに終わっているようだ。

 Tulipは2000年11月、Dellが自社のマザーボード設計に関する特許を侵害し、DellのOptiplexデスクトップPCに利用したとして、デラウェア連邦地裁に提訴した。Tulipは当時、3年以上の期間で約170億ドルというDellの販売額が特許侵害の対象になるとし、またこの種の特許のライセンス料金は一般的に、それが創出したとされる売上高の1〜5%になるとしていた。

 TulipとDellのコメントは7月7日執筆時点では得られなかった。

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[John Blau, IDG News Service]