News | 2003年9月24日 07:08 PM 更新 |
Athlon 64が発表された9月24日。世界各地で製品発表会が行われたが、日本でも東京のホテルでWebで公募された一般ユーザーも交えた記者発表会が行われた。
4月のOpteron発表会では、サーバやワークステーションを意識した、「シームレスに移行できる」「過去の資産を継続できる」ユーザーに負担をかけずに64ビットコンピューティングを実現できるメリットをアピールしていたが、クライアントPC向けのAthlon 64の発表会では、ハイエンドゲームをメインテーマに取り上げ、膨大なデータ処理を行えるAthlon 64で実現する、高精細なグラフィックといった「表現力の可能性」をアピールした。
AMDがAthlon 64のために用意したキーワードは「イマジネーションと現実の掛け橋」。製品発表の冒頭に登場したAMDの堺和夫氏(アジア太平洋地域セールス/マーケティング担当上席副社長)は、「頭の中の豊かなイマジネーションを現実化するのが技術。これまではその技術が制約になっていたが、膨大なメモリ空間を使える64ビットコンピューティングがそれを解決する」と語った。
続いて登場した米AMD Executive Vice Presidentのロブ・ハーブ氏は、IT業界が活性化するために求めているのは、何年も繰り返し使われてきた「従来のアイデア」ではなく、パフォーマンスに対する要求が厳しいユーザーが求めている64ビットコンピューティングであると述べ、「32ビットと互換性のあるAthlon 64の登場で、あらゆるセグメントに対して刺激になり、成長を促すようになるだろう」と既存資産と互換性のあるAthlon 64のメリットを主張した。
今回の発表会は、それまでのAMD発表会に見られた競合他社と比べたAthlon 64のアドバンテージを前面に押し出す構成から、ビデオも取り入れた多彩なゲストスピーチを中心に進められた。
そのゲストの一人であるマイクロソフトのアダム・テイラー氏(マーケティング担当取締役)は、Windows XPの新しいシリーズとなるWindows XP 64-Bit Editoin のベータ版配布開始と、製品版出荷予定を明らかにした。それによると、今回配布されるベータ版は英語版に限られるが、日本語版の製品は2004年の第1四半期に出荷される予定になっている。
今回の発表会には、冒頭で説明したようにWebで公募した一般ユーザーも多数招待されていた。AMDによると、3日間行った公募期間の応募数は500人以上にも達したという。会場では北海道や三重県から招待されたユーザーからAthlon 64を歓迎するコメントが寄せられた。
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